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【ESO】新章Necromへの感想。(ネタバレあり)

今年も来た新章、ぶっちゃけアルカニストの方がメインだし、今回のストーリーのプロローグでは何が起こったのか全然わからないって感じだったから、最初はあまり興味がなかった。


前置き

あらずじはなんでもは知らない、知ってることだけのハルメアス・モラが自分の領域であるアポクリファとニルンに危機が訪れることに気づき、主人公がこの危機を解決するキーパーソンだからお互いに契約をした。

前回デイドラ大公を題材にしたのはブラックウッドだから、さほど昔ではないけど、一つの事件に大公3人(正確に言えば4人)が関わるのはサマーセット以来なので、大公たちの争いを見るのは久々です。
当然のことに、今回のストーリーも前後編に分けてる、これはもはや定番なのでわざと言及する必要がないでしょう。


今までの話では割りとわかりやすく、誰かがどこかを征服しようとしたり、地位を失った者が復権しようとしたり、基本敵側の目的は最初から説明してくれたけど、今回の話は結構謎めいてて、序盤では主に敵側の登場人物を紹介するような感じで進むだけで、意図や目的など一切匂わせてなかった。

しかも今回の敵であるペライトとヴェールミナは何故協力したのか、その理由はほぼ終盤まで言及しなかった。
そのため、今回のストーリーは謎解きみたい感じがあって、序盤ではちょっとわくわくしてた。

そして、キーパーソンはハルメアス・モラ側だけじゃなく、敵対側にもいた。彼はDremoraのTorvesardで、その正体を明らかにするのはストーリーの最後のクエストで、後半へのつなぎ役です。


ストーリー

大雑把にいうと、今回の事件の発端はTorvesardがずっと同じ夢を見て、そしてこの夢は自分の記憶喪失に関係があると考え、そこでこの夢にも関わったペライトとヴェールミナと相談することで、実はTorvesardだけじゃなく、ペライトとヴェールミナにも同じ部分の記憶が欠けてることを知った。
その記憶を奪ったのは他でもなくハルメアス・モラというだけは覚えてるから、記憶を取り戻すためにアポクリファへ侵入するしかない。

一方、ハルメアス・モラはこれに関する記憶の一部も封印してるため、詳しく覚えていないようで、とりあえずTorvesardたちがこの失った記憶を取り戻したら、現実世界が滅亡してしまうということだけは断言できる。

しかし、デイドラ大公はお互いの領域に直接に干与するのは禁止されるため、アポクリファへ侵入するには定命の者の協力が必要だった、そのためヴェールミナはテルヴァンニ半島の魔術師Shelreniに協力を求めた。

Shelreniはテルヴァンニ半島の評議員会の一員だけど、他の評議員との関係が悪く、彼女も評議員会から追放される寸前だから、協力の見返りとして、テルヴァンニ評議員会のライバルを全員殺すほどの力を彼女に与え、評議員会のトップにすることを保証した。

ただ、ヴェールミナ側は典型的なデイドラ連合だから、協力関係であっても味方としては最初から思われてないため、結果的にShelreniは殺され、体がヴェールミナの依代になった。

味方意識がないとはいえ、流石にヴェールミナとペライトを同時に相手にするのが厳しかったため、ハルメアス・モラは一時的にアポクリファから隔離され、アポクリファにとって未曾有の危機が訪れた。

ただ、Torvesardはあくまで自分の記憶を取り戻そうとしただけで、別にハルメアス・モラを潰そうとしたわけじゃないし、記憶を取り戻せばアポクリファが滅んでもいいとは思ってないから、流石にヴェールミナとペライトはやりすぎたと思い、一時的とはいえ、ハルメアス・モラ側に寝返った。


この裏切りにより、ヴェールミナはあと少しで記憶の欠片を見つけるのに、その直前に主人公に倒され、ハルメアス・モラにアポクリファから追放された。

しかし、二番目の欠片はTorvesardに盗まれ、結局一番記憶を取り戻してはいけないTorvesardがほぼすべてを思い出した
これは、いままでTESシリーズの設定には存在してなく、その理由は存在に関する記憶が、すべてのオブリビオンとムンダスの生き物から消されたデイドラ大公Itheliaの復活という意味でもあったからです。


考察

今回の冒険に参加した仲間たちは最初からこの危機を解決するのに必要とされており、ハルメアス・モラにマークされたため、主人公を含めて今回の事件に巻き込まれるのは偶然ではなく必然です。

よく考えると実は敵味方のパーティー構成はほぼ同じく、ヴェールミナ側の結末はある意味主人公側とは対照的だった。
それに、ハルメアス・モラ側にもヴェールミナ側にもそれなりの正義があるため、別にヴェールミナ側が絶対悪というわけではない


特にストーリーの最後のシーンを見ると、明らかにハルメアス・モラがヴェールミナとペライトの意思を無視して、無理矢理に彼らの記憶を消したから、Torvesardもハルメアス・モラの自己中を批判した。

なぜハルメアス・モラがそこまでItheliaのことを恐れてるのかわからないけど、ハルメアス・モラは世界の未来、その行き先の分岐と結果を知ってるから、どんなことがあってもすべてはハルメアス・モラの想定内とも言えるが、Itheliaの二つ名は「The Prince of Paths(道筋を司る大公)」・「The Mistress of the Untraveled Road(未踏の道の女公)」・「The Unseen(見えざるもの)」・「The Fate-Changer(運命を変える者)」だから、多分ハルメアス・モラはItheliaの存在も行動も観測できなく、要はシュタインズゲートに到達した岡部倫太郎みたいな感じで、観測されたことのない未来を作り出すかたどり着く可能性があって、ハルメアス・モラにとってこれは不安定をもたらすだけだから、これ以上のない脅威になるんだろう。

実際ハルメアス・モラはその従者であるTorvesardの行動さえも観測・予測できなかった。


感想

基本的に好印象だった。
確かに序盤は何も知らされず、ただのパシリみたいな感じだったからちょっとつまらないという感じもあったけど、アポクリファに入ったら話が一気に面白くなった。

味方もただついてくるわけじゃなく、ちゃんと見えるところで支援アビリティを使ってくれたり、常に喋ったりするから、オフラインRPGの感じが強かった

ただ、チームの中に唯一戦闘能力を持ってないあのダークエルフくんは正直にいうとちょっとキモかった
アレはただ自分は戦力にならないから、必要以上に味方の体調を心配してるだけなのか、それとも本当にLeramilに気があるのかわからないけど、とりあえずずっと「Leramil、気をつけて」・「Leramil!大丈夫なのか!?」・「Leramilが急に倒れた!」みたいな感じだったから、「お前きっしょ!」という感想しかない。

そして、Torvesardの裏主人公感も結構よかった、彼はマジで悪意がなく、ただ自分の記憶を取り戻そうとしただけで、主人公と無駄な戦いをしないようにわざわざ忠告までしてきたり、協力相手であったヴェールミナのやりすぎた行為に気に食わなく、直接に手を下さなくても主人公に手を貸すというところは、なんとなく龍が如くにいそうな雰囲気だった。
まぁヴェールミナにとってはくっそ迷惑だけど…

それに上にも言ってたけど、今までのTESシリーズに存在してなかったItheliaがさり気なく名前だけの登場で、ぶっちゃけシリーズ全体から見ると割と重要な話ではないかと思った。
TESOnlineは平行世界とはいえ、Itheliaの登場は本編の設定にも反映される可能性があるし、今後も新たなデイドラ大公が追加される可能性もあるということになるから、本編にとってもすごく大きいな展開だと思う。

あとは、いままでItheliaの名が語られてなく、シリーズの世界観の設定にも言及されてないのは、彼女に関する記憶がすべての人から奪われたという設定は筋が通るし、自分は結構好きです。


大体こんな感じかな?
まぁ、最後に言いたいのは頼むから、後編のTorvesardが敵になっても、デッドランドのSombrenのように、急に意味不明になるのはマジで勘弁してくれ…
王道な感じでItheliaは自分の思うままに現実変更を行って、世界の危機となって主人公がそれを討伐、Torvesardが主を守るだけで十分だから、もう余計な展開をしないでくれよ。


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