在庫に関する考察

物販をやる上で避けて通れないのが在庫です。今回は在庫にまつわる話をします。

まず、「在庫=貯金と思え」、と誰かがどこかで言ってましたが、まさに在庫とはお金が形を変えたもので、お金が動いておらず眠っている状態なので、できるだけ少ない方が良いのは確かです。

ところが、例えばコンビニの陳列棚に商品が何もない状態で果たしてお客さんが来るでしょうか?お客さんが手に取ってどれを買うか迷った挙句、買おうと思ったらすぐ持って帰れる状態にしないと売れるものも売れなくなります。ある程度以上の在庫がないと販売数が稼げないのも確かです。

そこで在庫は多からず少なからずという「適正値」が存在することがわかります。ではその「適正値=適正在庫」はどうやって決めればいいか?

結論を先に言うと、「在庫量を増減して望ましい売上が上がる最適な在庫量を試行錯誤しながら決める」、です。

「試行錯誤」など身も蓋もない言い方ですが、個々のお客さんが買うか買わないか、それを集積して月にどれだけ買ってくれるか、は販売側の一存では決められないのです。

これは売れる、との勘でどかんと在庫を積んで売れずに四苦八苦した話はいくらでもあります。だから普通はスタートスモールで、少しだけ在庫を持ってどんな条件(値段、ディスプレイ、売り文句等)なら在庫期間がどれだけで売れたか、という情報を集めます。そこでどれだけ在庫を積めばどれだけ売れて利益がどれだけ出る、という知見が得られます。化学の実験みたいでしょ。

というわけで、在庫は必要悪だが、最初は小さく始めて、価格は幾らで期間はどのくらいで売れるか、情報を集めて次の在庫量を考えましょう。PDCAサイクルを回すということです。ひとつアドバイスをするとすれば、なるべくこのPDCAサイクルは速く回した方がいいです。成功しても失敗しても次のアクションを早く起こせるということです。

今回はここまで


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