歴史の学習について(4)

ピーター・ドラッカーってご存知でしょうか。経営学の学者です。彼の有名な、そして筆者が好きな言葉に、「最初からやるべきでない仕事の効率化を考えることほど無意味なことはない」と言うのがあります。

意味、分かりましたか?「やるべきでないこと」なら余計な時間をかけずに即座に止めるべきなんです。「いずれ止めるべきことの効率化を考える」のは仕事を増やしてる、ってことですからね。

親父の親父、筆者の祖父は朝鮮に渡って生活の基盤を作ろうと試みましたが敗戦で全てを捨てて日本に引き揚げてきました。母の父も満洲では基盤を作れずに亡くなり、その後母とその母が日本に引き揚げることになります。

筆者自身の経験で言えば、無くなることが自明な仕事、具体的にはメインフレームの設計でしたが、の最適化を懸命に努力したところで後世には何も残せませんでした。

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ここで教訓として胸に刻みたい、刻んで欲しいのは、目の前にあるミクロな仕事の完成度を上げるのは大事なことだが、大きな流れ、社会の動向、にも目を向けて置かないと、自分の成した仕事が無駄になる、歳を重ねたとき自分が何もできない、何も残せないことになるよ、と言うことです。

そのためにも、過去どんな文明が起こり、滅んで行ったか、その理由は何だったか、を知っておくのは人生の行く末を決める上で大事なことだと思った次第です。

今日はここまで




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