歴史の学習について(5)

筆者が中学時代の社会科は地理、歴史、公民、高校では公民が倫理と政治・経済、歴史が日本史と世界史に分かれていました。最近はよく知りませんが、近現代史を重視する傾向にあるようです。

筆者の時代は、日本史も世界史も古代から始まって受験の頃になると近現代の時間がなくなってすっ飛ばされてしまいますから、今と繋がる近現代史を重視するのはいいことだと思います。

一つ注意が必要なのは、今と繋がりが深い分、教師や教科書の歴史観に左右されてしまうことです。うんと乱暴に言えば右と左ですね。実際の出来事だけ羅列すれば客観的になるかと言うとそうでもなくて、立場の違いで善悪を付ける傾向にはありますし、それがそのまま大人になっても政治的立ち位置を決めてしまうことにもなるので注意が必要でしょう。

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学生時代には全く興味がないとか、興味があっても勉強時間が取れなかった人が、大人になって歴史を学び直したい、と言う人は何から手をつければいいか。一つ提案するとすれば、古代・中世よりは近現代。そして欧米よりは東アジア。雑な言い方ですが、日本が幕末から開国するあたりから、日本と東アジア(要するに清や満洲、李氏朝鮮)に絞って勉強してみたらどうでしょう。当然、当時から付き合いのあったオランダ、そして幕末に日本を訪れたアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、等々が出てきますから都度勉強していけば良いでしょう。

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人にあれこれ教えられるほどの知識はありませんが、現代そして未来に直接大きな影響を及ぼす国々のことをまずは最初に知っておくべきだと思います。もちろん古代文明とか中近東の文化や歴史が好きな人はそれぞれ勉強すれば良いことです。ここで言っているのは現役サラリーマンが歴史をやるなら、と言う前提で言ってます。

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