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なぜ私が起業家のお役に立ちたいと思ったのか?私だからできるかもと思ったのか?

昭和48年生まれ。今50歳のアラフィフのどこからみてもおばちゃんである。
家業は、大分市内の小さな建設会社。
小さい頃から、現場のおっちゃんたちに囲まれて育ち、
お父さんの車はいつも”土”の匂いがした。
短大卒業後は賃貸営業、家賃管理、最後の仕事はWin95出始めの、社内のシステムを軌道に乗せる仕事。面白くて仕方なかった。学生の何もやる気のなかった頃とは違い、仕事の楽しさに目覚め、割とできた方だと思う。
宅建もとった。業務管理主任者も、保険の資格もとった。自分なりに頑張っていた。生涯働きたい!そう思っていた。

プライベートでは、学生時代に出会った彼と早く結婚して、早く子供が欲しい。両親も若く、綺麗なお母さんが自慢だった私は、子供の時からそう思っていた。
24歳で結婚。順風満帆。理想通り。すぐに子供に恵まれ喜ぶのも束の間。
当時勤めていた会社では、「女性は結婚して子供ができたら
家庭に入って欲しい。せめて子供が3歳までは」という当時の社長の意向があった。えっ・・・私、仕事辞めなきゃいけないの?


女性が働き続けるということ

女は子供ができたら家庭に入るのが幸せなの?

昨日noteを見てたらこんな記事があがってきた。働くだけじゃなくて、やっぱり私たちの住み暮らす日本は、性差の考え方で違和感を覚えることも多い。多くの女性が一度や二度は、「あれ?」って思ったこともだるんじゃないかなと思う。←これ主観

私が、今一番こわいなと思うのは、違和感がなかった自分

若くして結婚し、すぐに子供ができて、仕事を続けたかった私はお父さんに頼んで家業の建設会社で働かせてもらうことにして、長男が6ヶ月になる頃には、父の秘書兼システム企画室を任され、現場のおじちゃん達にパソコンの使い方を教えたり、サポートすることをするようになっていた。
建設会社なので、女性は、他には母(奥さん)と事務員さんたち。他は取引先も同僚も、先輩もみんな男性である。もちろん娘なので、いろんなことを会社の皆さんは温かく見守ってくれたし、優遇もされていた。だからこそ仕事を続けてこれたんだと思う。今だったら、ダイバーシティ経営の最先端やねって思う。(単に娘の役得かもしれないけど)今なら、そのありがたさも感謝もあるわけですが、当時は多分何もわかってなかった。時短勤務も当たり前だと思っていた。(自分は精一杯やってるって言い訳があった)

そんな頃政権が変わり、建設業界の過当競争、闇の時代に突入。本当に毎晩夜泣きする子供。寝不足のまま子供預けて、父の経営サポート。銀行交渉、営業戦略、資金繰り、なんでもやりました。そうしないと家族も社員さん達も路頭に迷う。もうギリギリ。夕飯食べてても、明日生きていけるのか不安になる日々。旦那さんも休みなく働き、子供のことはほぼワンオペ。その時代の記憶は今でも苦しかったことは覚えているけど、ぼんやりしてる。

みんな同じだから。子供を育てていくためには、頑張るしかない。

自分の気持ち

自分が女性としてどう生きるのか?とか、一緒に働いている女性達の気持ちとか?これからどんなキャリアを積んでいくのか?とか
何も考えられなかった。そして違和感もなかった

今わかるのは、「考えないで頑張ること」はいいことだけじゃなくて、知ることもできないし、変えることもできないんじゃないか?ってこと。
知らないって、考えないって怖いこと

自分の気持ち

36歳。ある女性経営者との出会いが私を変えた

そんなこんなで、10年くらい、がむしゃらに働き、記憶ないくらい子育てをしてきた日々が続く中、ある人から声をかけてもらって、県知事が学長の県内の若手経営者勉強会に半年いくようになりました。これも20名くらいの30〜40代の男性経営者の20名中、女性は2人。県の会議とかでも、女性比率が増えてきた頃。たまたまその世代の女性経営者(当時は、旦那さんとシステム会社として独立分社化)として参加。同世代、それも女性と話すなんて初めてだった。「宮脇さんは、なんのために仕事をしているの?将来どうなりたいの?何が得意?」みたいなことを聞かれて、最初何も考えられなかった。聡明な彼女を見て、自信はなくなるばかり。
私は社会から見て、なんてつまらない人間なんだろうと、落ち込むばかり。

でもそんな時に彼女が言った。「経営者の勉強会って、男性向けに作られているよね?私たち女性が知りたい情報ってなかなかないし、私たちが興味を持ったり、役に立ったりできることって他にあると思うのよね」そっか、私はそれまで勉強会でわからないことも、自分の知識が低いせいだと思っていたけど、見方を変えると、それに自分は興味がないとも言える。それよりも知りたいこともあるし、おしゃれして出かけることもしたい。その自分の気持ちに気づいてしまった瞬間があった

そして、私たちははじめてみることにした。

自分たちが興味のあることを自分たちでつくる活動。そこに仲間を増やしていこうって決めた。ないからって、文句言ってても仕方ないよね。「あなたと私の興味のあることをリストアップして、そうして自分たちでイベントとかしてみない?」そうして声をかけてもらって、はじめたのが女性起業家・企業家プロジェクトiGCである。起業家や経営をしている女性達を仲間にしてコミュニティを作りはじめる活動を2013年にスタートした。

WHYを書く前の前置きが長くなったけど、まずは今日はここまで。

ひとつの出会いから、私は私であることを考えはじめた。
人生の転機となった出来事。

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