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女性起業家の情報と人脈のハブになると決めた時、私だからできることだと自分のミッションを見つけた。

女性が女性であることには、意味があると思う。私は正直男女平等なんて求めていない人である。子育てがワンオペでも、結婚してもしなくても、それがその人にとって選んだ道であれば幸せだし、それを他人にとやかく言われる筋合いはないと思っているw 男性も女性も「人」として、目の前の人を尊重し、お互いにスペースを埋めながら生きていければ幸せだ。

今でこそ、そんなことを考えるようになったが、この仕事を始めるまでの私は、ただ毎日が忙しく、自分の気持ちは置いてけぼり、会社のために、社員のために、旦那さんのために、家族のために。
いつも自分の行動を人のためにという「言い訳」にしていたように思う。このnoteは、その私の過去から何か見つけてくれると嬉しく思う。

今日は、女性起業家の仲間たちを社会へ押し出すという私のエゴから生まれた仕組み作りを仕事として始めた理由を聞いてほしい。
この仕事を始めるまでの心や環境の変化については下記記事より▼


出会いが人生を変える

コミュニティ運営を事業化すると決めるまで

2013年に遡る。私の仕事は家業からベンチャー企業として独立分社化した会社の取締役。旦那さんが社長で一緒に立ち上げ二人で支え合って経営していた。そんな時、年が同じで素敵な女性経営者と出会い、女性の経営者や起業家を集めてイベントを定期的にすることにした。誰かの役に立てばとかじゃなくて、私たちが勝手に知りたいことや、呼びたい人を呼んでそれに賛同する仲間が来てくれたらいいなというラフな会だ。これが出来たのは、仕事じゃなかったから。儲けるとかを考えずに、みんなが少しづつ出してくれる参加費で活動費が賄えたら、それでよかった。


一番最初にしたのは、素敵なカフェでのナイトパーティ。
普段より少しお洒落して出かけるだけで楽しかった。

・ちょうどiPADが出始めた頃で、それをソフトバンクの人に教えてもらった
・着物で食事しましょうと、着物レンタル着付けとメイクまでセットしたり
・時には女性の政治家の来県に合わせて、お話を聞いたり
・県知事との意見交換交流会もした(大分県の前広瀬知事は、女性活躍の事業をたくさん取り入れてくれたとても素敵な方です)
・ある日は、県内の経営者のかたも沢山お誘いして本格的なドレスコードをつけて異業種交流パーティもした
とにかく、妄想の企画からそれを現実にするまでが楽しいのだ。楽しいだけで続けれられた。そうして始まった女性起業家や企業家のコミュニティだが1年が経った頃、ある決断に迫られる

このまま続けていくのか、止めるのか

当時一緒に始めたnaomiちゃんと話し合った

なぜなら、その時には参加してくれているメンバーが100名を超え、イベントする度に「今度こんなことするよ。こない?」と誘う準備だけでかなりの事務労力がかかるようになった。続けていくには、誰か事務を手伝ってくれる人を雇用するなどしていかないと、私たちの限られた時間の中で準備するのは限界を感じるようになったのだ。二人で話し合った結果、彼女は他のアップサイクルの事業も始めたところで忙しかったのと、私はどうしてもこの出会いを失いたくないという思いから私が全ての責任を引き継ぎ「事業」として始めることになった。

起業する女性達から学ぶことが多かった。まぶしくて仕方なかった。

1年で私は沢山の出会いに恵まれた。これまでしていた経営の中では「絶対に出会うことのない」起業している女性達である。起業する女性の多くは、会社創って儲けるぞとか一旗あげるぞという想いからではなくて、「好き」と「得意」を続けた結果仕事にしている人が多く、自由にしなやかに生きたい、子育てとの両立を考えた時にフレキシブルに動ける「起業」という選択肢になったという人が多いこともわかってきた。

「好き」と「得意」を仕事にする? 毎日楽しい? そんな働き方ってあるんだ。誰と話しても刺激的だった。今日はこんな人と出会って、こんなお困りごとを解決したら喜ばれてね・・・と話す彼女達は本当に輝いて見えた。

あっ、こう書くと私の当時の仕事が面白くないと思われそうだけどそうではない。やりがいもあったしお客様に喜ばれることは、自分の喜びでもあった。でも仕事を選んだ「動機」が違うのだ。私は家業をなんとか残すため、社員や家族を守るため、長女の特質?で仕事を続けてきたのだと思う。


一方で感じた起業している女性達の課題 #起業家意識の醸成

女性起業家を中心としたコミュニティをつくることにした時、沢山の開業している女性達と話した。口を揃えて「自分は起業家ではない、起業家なんて烏滸がましい・・そんな大層なことをしているのではなく好きなことをしているだけ」こういうのだ。私は思った

あなたの仕事ってとても素敵だから、もっといろんな人に知ってほしい。

自分の気持ち

少なくとも私は、彼女達に出会って、日々の暮らしの彩りが鮮やかになった。これまでは広告でしか知らなかったビジネスの在り方やお店を知った。娘の小学校の卒業式、古典の素晴らしい袴をレンタルし、家にはスタイリストさんとカメラマンが朝の風景を写真に残し支度を完璧にしてくれた。もう感動しかなかった。こんな世界があるのね。

お小遣いの範囲で事業を感覚で続ける。 #情報が届いていない 。補助金も行政の支援策にも自分とは無関係と思っている女性達

事業を拡大することだけが正しいとは思わないけど、事業が大きくなる→人を雇用していく→お客様への対応は数多くできるようになる→幸せの総量が増加する。という循環を考えるということをこれまでしてきた私にとって、
広告を出す時、人を雇う時、新しいサービスを始めるときは事業計画を創ったり、補助金を申請したりすることは常だ。もちろん融資を受けるために金融機関に行くこともあるし、そうして事業を拡大してきた。

でも自分を起業家と思っていない、仕事を経営している意識がない彼女達は、それは自分の世界の外のことだと思っていた。そもそも資格がないと思い込んでいる様子だった。まるでビジネスで対価をもらうことに躊躇する人、金融機関でお金を借りることは悪だと思い家族に申し訳ないのでは?と決める彼女達。私は、行政の色々な支援策をお知らせしたり、金融のプロに伴走してもらうのがどんなに心強いことかを地道にお伝えした。そしてその関係者とお繋ぎし、人脈と情報のハブになりたいと思うようになった。

私のこれまでの経営経験を伝えていくこととお世話になった方々をお繋ぎすることが私の使命だと強く感じ、これまで自分の能力に何も自信がなかった私が「私にならできる。私にしかできない」と決意と覚悟を決めた。

女性達が自分らしく能力や感性を発露できる環境を作っていきたい。それはきっと地域に戻る大きな価値となる。女性達の生活者に近い視点は、社会にポジティブな変化を生み出していく。私は、これからの生涯をかけてそんな仕組みをつくる人になりたい。

iGCを始めた時の決意

そうして、準備を重ね、私もお小遣いを貯めた50万円を資本金にして2015年1月に自分も女性起業家として会社を設立した。

2024年1月現在
・合同会社アイ.ジー.シー 13名
・アイ.ジー.シー株式会社 7名
の20名で運営している
今後5年で、事業規模を女性社員50名まで増やす。そして女性が自分たちの価値を感じ自分らしく生きていく社会へ少しでも貢献したい。


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