8月9日 金沢美術工芸大学でアドルフ・ロースについて話します

まだ、詳細はわたしも知らないのですが、高橋明彦さんが主催されている装飾研究会にて。アドルフ・ロースについてお話することになりました。ちょっと久しぶりなので、思い出すところからの訓練。大学で話すのはいつだっ-て楽しみです。


装飾の冤罪、トーフではない近代建築の黎明

近代建築の産声とも取られがちな、アドルフ・ロースの「装飾と犯罪」という強い言葉。しかし、これは決して装飾を廃して、白く漂白された豆腐のような建築を目指したのではない。彼の怒りの矛先は、様式注文とさえ言われた、リングシュトラーセの建設に端を発する。近代建築とモダニズム建築との曖昧な時代認識もまた、この冤罪に加担しているとも思えるが、ロースの怒りをもう少し丁寧に耳を傾けながら、近代/建築/装飾を考えたい。

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