見出し画像

聞香【12】マインドフルネスからハートフルネスへ

「マインドフルネス」とは、心を「今、ここ」に集中して意識を向けることです。

混沌とした世の中で、これからの生き方について悩んでいる人が増えています。「過去の体験への後悔」や「未来への不安」などからくる負の感情を増幅させないで、今この瞬間に生きることが、求められているのではないでしょうか。

呼吸・瞑想・香り・音楽などを通して、五感を研ぎ澄ますことで、「マインドフルネス」の状態を体験するワークショップが、企業研修でよく行われていますので、「マインドフルネス」はビジネスマンの間では注目されていると思いますが、専門家の間では、ここ数年「ハートフルネス」へと移行しているのです。

実は、ここ5、6年の間に、スタンフォード大学の「ハートフルネス・ラボ」の創設者であるスティーブン・マーフィ・重松先生にお話を伺う機会が数回ありました。

「マインドフルネス」の提唱者であったスティーブン・マーフィ・重松先生は、「マインドフルネス」をベースにして、創造的な表現、自分自身と社会を変容させる理念を統合した「ハートフルネス」を取り入れた授業を行っています。

「ハートフルネス」とは、オープンで明晰な姿勢によって、自分に正直になり、この世の中の動きに対して、共感を広げていき、「心を大切に生きる」ことです。

東京でスティーブン・マーフィ・重松先生のレクチャーをお聴きして、「常に初心者としての視点をもつ」「心の傷に光をあてる」「真実を探究する」「つながりを求める」「他者を理解する」「ありのままを受けいれる」「感謝する」「社会に奉仕する」の8つを意識して生きることを学びました。

2020年の夏から、世田谷で少人数で行っている聞香会では、マインドフルネスとハートフルネスの両方を体験できるような内容にしております。

よろしければ、サポートお願いいたします。世界のお香の調査・研究の活動のために使わせていただきます!