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聞香【2】聞香の意味

聞香はもんこうと読みます。

聞香とは、無になって、感覚を研ぎ澄まし、香木の香りに集中することです。

中国茶を嗜む方はご存知だと思いますが、上質の中国茶は「聞香杯」を使って、まずお茶の香りをじっくりと味わいます。このことから、香りを聞くという表現は、中国から伝えられたといえるでしょう。​

聞香について、杉本文太郎先生のご著書「香道」から抜粋して、わかりやすくご紹介いたします。

香はすべて嗅ぐといわずして、聞くという。聞香とは、香りに耳を傾けて知ることの他に「問うて答えを待つ」の意味がある。
何よりも、香の炷き方を知ることが大事である。それには火道具が必要である。香を聞く完全なる炷香の方法により、細心の注意を払い、幾度か同じ香を聞けば、その特長を把握するようになる。

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