バッティング時の手首の痛み

バッティング時の手首の痛み

手首マニアになっていますか ?

休息では治らない手首の痛み

手首の痛みを訴えている選手が来ました。
どうやらバッティング時に手首が痛むようです。
その選手は左手首が尺骨側に曲がる(尺側変位)時に痛むようです。

その選手は実は三週間ほどバッティング練習をしなかったそうですが、症状は一向に良くなりませんでした。


休息が 症状を改善するという逸話(RICE神話)は、この場合は当てはまらないようです。

その選手はMRIを地元の病院で撮ったようで、その診断は「三角骨の疲労骨折」と言うものでした。

以前のブログにも書いたように、 手首の痛みは必ずしもTFCC損傷である可能性は多くありません。

それなので今回も違う原因を探ってみました。


尺骨神経を疑う

一番目に疑うのは、尺骨神経です。 なぜなら、その症状がある部分を尺骨神経が走っているからです。

尺骨神経が炎症を起こしているかどうかを確かめるのは、尺骨神経テンションテストをします。

尺骨神経テンションテストは陽性でした。


尺骨神経がどこで圧迫されているか、が問題


ただ問題はここで改善しません。


尺骨神経がどこで圧迫されているのかを見極めるのが直接のリハビリになります。


尺骨神経が挟まる圧迫されるのは主に三箇所あります。

前・中斜角筋の間、第一肋骨と鎖骨の間、小胸筋と肋骨の間 です。

どこかで見たような三箇所ですね。


どのブログでこの3箇所を書いたか覚えてませんが、 過去何回かこの3箇所をブログに書いてます。

この3箇所から一箇所だけを特定するのは時間がかかりますので、 全ての箇所をいっぺんにリリースします。


それで症状が改善されればいいわけですから、 一箇所に特定する必要はないのでは?

尺骨神経のリリース後、彼はスイングをしても痛みがなくなりました。
このことから、 この選手の手首の痛みの原因は三角骨の疲労骨折ではなく、尺骨神経のテンションが問題でありました。

厄介者・尺骨神経


このネタを書こうとしていた今日(仕事場で密かにブログを書いている)、同じような症状を訴えてきた選手がいました。


やはり尺骨神経のテンションが問題で、手首に痛みが生じていました。

このケースは実は多いのかもしれませんね、尺骨神経のテンションが。統計をそのうち発表します。

みなさんも注意してみてください。
実は尺骨神経は、 肘の痛みを誘発するだけではなく、手首の痛みをも 誘発する悪魔の 神経なのかもしれません。

手首を大切に。

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