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写真館note29 山の緑

今日の一枚はコチラです。

緑にさまざまな色合いがあると知ったのは
たぶん、おとなになってから。

モノを立体的に捉えることが
不得手だった幼い頃の私は
色彩をも平面的にしか見られませんでした。

『源氏物語』には
さまざまな色が出てきます。
その一つずつに
名前があると気づいたとき
ベタ塗り単色だった緑が
不意に雄弁な色彩に変化したのです。

それは体の芯に強く振動の走るような
強い衝撃を私に与えました。

それまでの視界の乏しさと
これからの可能性の豊穣さ。
それらは対比というより
グラデーションなのだろうと。

そんなことを思い出した
関ケ原の緑なのでした。

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