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大河ドラマ『光る君へ』を100倍楽しく見るために

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大河ドラマ『光る君へ』は平安時代中期を舞台としています。日本史の授業で習ったあの頃の歴史や文学について、もっとくわしく丁寧に知ることで、ドラマもより楽しめるのではないでしょうか。…
このマガジンは、毎週1~2本記事を更新します。平安時代の歴史や、『源氏物語』などの文学について、今…
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#藤原公任

■大河ドラマ『光る君へ』第15話「おごれる者たち」感想―祇園精舎のアクスタは諸行無常をぶった斬る

さて、締切仕事に追われているうちに第16話が目の前にやってきてしまい、あわあわしている今日この頃。みなさま、如何お過ごしですか? ワタクシは、第15話のタイトル「おごれる者たち」を見た瞬間に、「祇園精舎の鐘の声ぇぇぇ(号泣)」と情緒が迷子になっておりました。 いやだって…「おごれる者」と来れば「久しからず、ただ春の夜の夢の如し」と続くわけで……しかも、現段階で「おごれる者」とくれば、そりゃもう中関白家しかいらっしゃらないわけで……あうあう…… とまぁ、そんなこんなで? 

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■大河ドラマ『光る君へ』第7話「おかしきことこそ」感想―緊縛する愛情とド直球な本音を炸裂させるイケメン

さて、大河ドラマ『光る君へ』第7話です。今回は忯子の死に絶望する花山天皇から始まりました(涙) その後、絶望のあまり、ぐんにゃり軟体動物化した花山天皇がお持ちになっていたのは、あの緊縛な赤い布でした。即位後の添伏での緊縛プレイで使われたあの布です。 初めてあの緊縛を見たときには、思わず「やはり花山天皇だから…?」と気持ちがざわざわしちゃいましたが。でも、やはりそれは花山の忯子への(ちょっぴり過剰な)愛情表現だったようで… 衝撃的な場面であったからこそ、あの赤い布は、見て

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■大河ドラマ『光る君へ』第6話「二人の才女」感想―脱いだらすごいイケメンと、理想を持ち信念に生きるお兄ちゃん

大河ドラマ『光る君へ』の放送も早いものでもう第6話です。このスピード感だと、あっっっという間に三郎が「望月の…」とか言って、ロバート実資さまに真顔で「そういうのは好きではない。」と言われてしまいそうです。 そうして、第6話ではとうとうファーストサマーウイカさん演じる「ききょう(清少納言)」さんがご登場になりました。 空気を読まずに、自分の思ったことをはきはきと(早口で一気に)述べる感じ。まさに「これぞ、私たちの清少納言さま!」なお姿が画面のなかにいらっしゃって! ワタクシ

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■大河ドラマ『光る君へ』第5話「告白」感想―フラグを立てるイケメンと桃太郎侍をめざす帝

さて、大河ドラマ『光る君へ』もあっという間に第5話まで来ました。 ここまでのお話も毎回怒濤の展開に翻弄されて、うぉうぉ言っていましたが、今回は主人公二人の関係に明確な転機が訪れました。 最後の場面、おうちへ帰ってきたときのまひろちゃんの表情にぞくっとした方も多いのではないでしょうか。少女であれた時間は終わり、女性としての時間へ否応なしに放り込まれたまひろ。目の表情ひとつで、あんなにも雄弁に語れるものなのだと、役者さんの凄まじいお仕事ぶりにやはりうぉうぉ言っていたのでした。

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■大河ドラマ『光る君へ』第3話「謎の男」感想―但し、イケメンに限る

というわけで、大河ドラマ『光る君へ』第3話です。 第3話はとりあえず初っ端から『源氏物語』帚木巻にある「雨夜の品定め」を彷彿とさせるボーイズトークが展開され、思わずきゃ~となりましたが。みなさまはいかがでしたか? ここでも公任さまが超公任さまでやばかったです(語彙力) さてそんな第3話の感想!…ですが、おそらく今回も主人公さんたちはほとんど出て来ません(笑) いや、彼らに興味がないわけではないのですが、そもそも平安クラスタな私はどうしても好きな方々に目線がロックオンさ

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■歴史は勝者が描く―『藤原公任 天下無双の歌人』

2024年の大河ドラマ『光る君へ』。 1月7日に初回放送も始まり、私たちの期待以上の物語が展開されています。それを繰り返し見ながら、来週への期待に胸を膨らませていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 そのなかで「藤原道隆公」をガチ推ししている私。放送開始前、井浦新さんが演じられる道隆公のお写真を見て、パトラッシュと一緒に天に召される勢いで沸き立っておりました。 が、実は、それを上回る高揚感をくださったお写真があったのです。それがこちら。 町田啓太さん演じる「藤原公任

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