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クレーの天使が見ていてくれたら

22時近い某カフェチェーンで
パウル・クレーの天使がプリントされたキャンパストートを向かいの席に置いた男の子が
飲みかけのアイス珈琲を前にして机に突っ伏していました

金曜日でちょっと疲れているのかしら

何か打ちひしがれるようなことがあったとかでないといいのだけれど

クレーの天使のご加護が彼にありますように

今日散々な気分の私を連れて
グリーンベルクリニックで経理をやっている櫻木くんが私を飲みに連れて行ってくれて
おいしいお酒をご馳走してくれて
煙草を吸ってお笑いやドラマの話を思いっきりしました
たくさん笑いました

櫻木くんも今生活が万事快調というわけではないのに
優しくしてくだすって たくさん笑わせてくだすってありがとう
私を助けてくだすってありがとう

本当、生きていると どうして? というほど辛いこと 悲しいことがあります

つらいニュース、暗いニュースは毎日目にしますし
身近なところではSNSでまで、口では「応援している」と言いながら
わたくしがXの相互フォロワーであるにも関わらず、
名前こそ出さないもののわたくしの配信やリスナーさん、わたくしのすきなものまで、さまざまなことを貶めるようなポストを繰り返す方もいました

それで精神が粉々に打ち砕かれてしまい、まとまったお休みを頂いたこともあります

脱線してしまいましたね

この時間に、このカフェにきたのは多分、初めてではないのですけれど
滅多に座れないソファ席が空いていて とても落ち着いて文章を書くことができます

ここのところ本当に、全てを終わりにしたい

せめて自分の身体を傷つけたい

何を見るのも、感じるのも、全て疲れてしまった

と沈んでいたのですが

美しく、楽しく、賢いパートナーや友人、優しい配信リスナーさんにたくさんの愛をもらいながら なんのこれしき と生きています

明日 あなたがたのように 明るく 朗らかに ユーモラスに生きられますように

わたくしを、みなさんを、クレーの天使が見守って 微笑んでくれていますように

カフェで知らないジャズを聴きながらそんなことを考えていました

クレーの天使のトートを持った男の子は、わたくしが店を後にしても残っていました

おやすみなさい


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