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音大ってどんなところ?(ピアノ科視点)

最近「のだめカンタービレ」の再放送をやっていますよね!
すごく大好きなドラマです。

舞台は桃ヶ丘音楽大学。音大生の波乱万丈な学生生活やみんなが成長していく姿がハラハラしながらも面白く描かれています。

そして私も音楽大学に通っておりました。

付属高校→大学→大学院

とトータルで9年間も音楽を学ぶ生活をさせていただきました。
(両親には本当に感謝です。)

なので、実際音大に通ってみてどんなところだったかを書いてみたいと思います。私はピアノ科専攻だったので少し偏りがあるかもしれません…

・どんな人が通っているの?

音楽大学なので、やはり音楽を専門に学びたい人が通っています。(私が通っていた頃はクラシック中心!って感じでした。現在はポップスの学科も開講されています。)

大きく分けると

・幼少期からピアノを習っていた人

・中学・高校で吹奏楽部に入っていた人

・学校の音楽科の先生になりたい人

・プロの音楽家になりたい人

が多かったです。

・どんな勉強をするの?

音楽大学という名前ですが、一般学科の勉強ももちろんしています。レポートや学科試験もあります。ただ、選択必修科目なので数学や体育を必ずやらなければいけない!というわけではありません。
私の場合は理数系は苦手なのでほとんど避けて笑、社会科系や語学、教職課程などを学んでいました。

そして、音楽の科目ですがかなりの数の授業があります。一番中心になるのが、個人レッスンと呼ばれる先生と一対一の実技の授業です。大体1〜2人の先生の元について、週に1〜2回自分の演奏(ピアノ)を見てもらいます。

他にもソルフェージュ系(音楽を学ぶために大切な基礎を鍛えるもの)の

・初見(初めて弾く曲をいきなり見て演奏するすること)

・聴音(メロディーを書きとること)

・和声(和音の進行やルール)

・楽典(音楽のルール)

や音楽史(西洋音楽・日本音楽・民族音学)や作曲、合唱の授業もありました。

これらの学科を4年間で学んでいきます。

・実技試験

今聞いても怖くなるくらい、音大生にとっては病む言葉です。笑(私だけじゃないはず…)

半年に一回、自分の専攻している楽器の演奏を教授の先生方に聴いていただき、成績をつけてもらいます。私の通っていた大学では試験の数ヶ月前に試験曲が発表され、その曲をひたすら練習して試験の日を迎えます。
何が怖いって、演奏は一回きり!それで採点されることと、試験前の個人レッスンの先生は大抵怖いのです…
さらに通っていた大学では、ピアノ科がある点数から上と下で専攻レベルが分けられるので、なんとか上に残りたい!!入りたい!!って思うとハラハラドキドキの試験なのです。
学校によっては実技試験を公開しているところもあります。

・取れる資格

音大には学校の音楽の先生になりたい!って人のために教員免許取得のための授業(教職課程)がある大学が多いです。
大学で教育の授業を受けて、3〜4年に介護実習と教育実習を受けにいきます。

他にも通っていた大学では秘書検定の授業がありました。中々一般常識が身に付きにくい環境だと思うので、履修できて良かった授業の一つです。

・どんな専攻があるの?

大きく分けると

・楽器を使う科

・歌科

・作曲科

・指揮科

に分けられます。(今現在はもう少し増えているかもしれません)

ピアノ科の学生はよく、伴奏を頼まれるので他の楽器の知り合いが増えます!

・学校内施設

・図書館
音大には楽譜やCD、レコードがたくさんおいてある図書館があります。そこで、レポートを書いたりオペラを鑑賞することもできます。楽譜も楽器店では取り扱っていないようなものもあるので、自分が持っている楽譜と比較したり研究もできます。

・練習室
自宅の環境や学校からの距離によっては、せっかく音大に入ったのに練習時間が中々取れない!ってこともあると思います。大学では朝から晩まで弾き放題!今はネット予約が可能ですが、入学したときは朝から学生課に並んで予約をして、並べなかったら練習室とれない!!ってこともありました笑
ここで他の楽器の子と伴奏の合わせもできます。
授業の間の空き時間にも練習室に篭っていました。

・ホール 
学校内にコンサートホールがあります。パイプオルガンがあるホールもありました。ここで実技試験を行います。

以上、音大についてざっくりですがまとめてみました。
また音大生の卒業後についても書きたいと思います!





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