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編集のための覚書

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"ヒトとモノの出会いを編集する"ことを模索するための日々の覚書きです。
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#コルクラボ編集専科

編集の力を信じてる

編集は、偏集だ。偏ってこそ価値がある。 私の尊敬する編集者の言葉で、うちの編集部で伝説的に語り継がれてる言葉のひとつです。 この「偏る力」こそが、私が信じている編集の力の根幹です。 選ばれない失望私の編集の価値についての原体験は、美大に通っていた頃…大学の芸祭でした。いわゆる学祭なんだけど、そりゃもう皆の力の入れようが他の大学とは違って、誰もが何らかの出し物に参加してるんじゃないか?という熱気で。 私の出身である油絵学科の子たちは大概、絵を展示して、一般の方やギャラリス

ふいに鮮やかさを連れてきてくれる、私の仕事

最近、エモい文章の研究をしている。 それは単純に仕事で没入感のあるコラムを書けるようになる必要があるから…という話なのだけど、アンテナを立てているとやっぱり出会いはあるわけで。 こんなツイートを見てしまったら、今の私は読まずにはいられないのです。 考えたこともなかった。どうして「指の混ざり」と「頬の香り」なの? このエッセイ、多く語るのはあまりにもナンセンスなので、ぜひ読んでほしいです。 エッセイ自体はとても素晴らしいもので、仕事のヒントになる種がたくさん閉じ込めら

作家の視座・視点を洞察する力は、コンテンツを強くする #コルクラボ編集専科

今日はコルクラボ編集専科でした。 前回の講義はギュッと詰め込まれた学びの大きさと感動がオーバーフローしてうまいこと収集・アウトプットできなかったんですが、2回目なんで頑張って自らの血肉にする努力をしていきたいなと思ってます。 今回の講師は株式会社スピカワークスの鈴木重毅さんです。「となりの怪物くん」や「春待つ僕ら」の編集を担当されてます。神〜!好き〜〜! 講義の中で、コンテンツを強くするためには、その漫画家の魅力をちゃんと定めないといけない、という話が一番心に留まりまし

私たちは、思うよりもずっと曖昧に見ている

今参加しているコルクラボ編集専科。 月1回の講義と課題があり、講義は雲の上とも言える大先輩のお話を聞けるという最高に贅沢なラボです…。 そして、今回の課題が『「マイノリティ」をテーマにした王道な企画』の企画書を作る。 シンプルな一言に込められたあまりにも深く難しいお題… そもそも、「マイノリティ」って何?「王道」って何? 言葉の定義さえ、実は私たちは曖昧。 【マイノリティ】マイノリティとは、「少ないこと」および「少数派」という意味の語である。とりわけ社会的に少