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化学繊維

服やオシャレが好きなら、生地とか縫製にも興味あるはずとは限りません。
私も、生地の良し悪しはなんとなく、
カシミア、シルクは高級品、くらいの認識でいました。
しかし、もと繊維業界記者のブログや
小林直子さんの記事を読んで、
いろいろ学ぶものがあり。

日本でどのくらい生地が作られているか、縫製されている割合。
生地の原料や生地そのものはほとんど輸入品、縫製の国内製造の割合は数%とか。
円安がすごいので服の価格は上がるし、
世の中の事情で価格を上げられないなら、服の生地の質を落とすしかありません。その匙加減が難しそうです。
しかも庶民の所得は増えないので、
庶民の被服費は減る一方らしいです。

低価格の服は化学繊維のオンパレード。
近年は機能性化学繊維の発達があり、
速乾、吸湿、防水、接触冷感と
機能面で優れた素材が開発され、
この猛暑やゲリラ豪雨の多い昨今はその恩恵を受けることになりました。
機能性のないポリエステルのメリットは
発色はいいし、褪色はしない、シワにならない、洗濯に強く耐久性もある。デメリットは夏は暑いし汗は吸わない、静電気がおきる。汗をかくと臭くなるらしい。肌に合わない場合がある。私はボトムスはまだしも、トップスは絶対着たくないし、着ると不快になり、肌も荒れる。機能性化学繊維以外は買わないようにしています。
あと、ポリエステルは燃えやすい。高齢者が調理していて服に火がついて、とかアウトドアでも注意しないと。
最近は繊維の開発がすごいので、ポリエステルも進化することでしょう。帝人フロンティアとか東レとか、大手の繊維産業の開発力はすごいもんです。
オシャレ好きならこっちにも興味持ってほしい。

レーヨンやアクリルも多く使われる生地です。服を買う時品質表示のタグをしげしげと見て、生地の素材と割合、洗濯表示をチェックしている人はあんまり見かけません。いない?でもとても重要なんですけど。
レーヨンやアクリルも、今はスマホでちゃちゃっと検索すれば、メリットデメリット、取り扱いの説明がわかるので、生地について、少し知識を持って服を選ぶのも大切かと。
若い人たち、可愛いとか、デザインとかばっかり気にして、素材はあんまり重要視してない。着心地はどうでもいいというか、若いから気にならないのかもしれませんが。着心地なんて年寄りしかこだわらないのか。

ポリウレタンに関しては、昔ここで記事を書きました。
「ポリウレタンの悲劇」です。
伸びます、劣化します。ポリウレタン混はせいぜい3年?5年?経時劣化というやつですね。紫外線でも劣化。
服だけじゃなくバッグなんかも要注意。
トレンドのサイクルが短いから劣化を待たずに捨ててしまうので悲劇に遭遇しないから無頓着なのか。

服を買う時に、素材について知っていることはかなり重要だと思っている人は少ないのかも。
もと繊維業界記者の方、高級スーツは耐久性があるとは限りません、と書いています。確かに繊細な生地なので。
また、とあるサイトのある記事でチャールズ国王はアンダーソン&シェパードのツイードコートを30年以上も愛用すると書いてありました。服は補修して長く着る、英国のブランドって質実剛健のイメージ。

最後は脱線しましたが、本当のオシャレ好きは、素材や製造過程まで知って買うんじゃないかなぁって。
でも素材が良く、生地も上質、縫製が良く、パターンも良いものは高い、買えない。
本当は少数精鋭主義で、本当に良いものを数少なくが理想ですけど、底辺庶民にはできないのが悲しみ。トレンドに惑わされるし。
なんとかならないかな私。



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