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毎週木曜日に古い記憶が掘り起こされている

子どもの頃のほうが人間関係の悩みは多かったし、うまくやろうとして疲れていた。

そんなことを思い出しているのは、ドラマ『いちばんすきな花』を見ているから。このドラマを見ていると、古い記憶が芋づる式に思い出される。

子どもだからといって何も考えていないわけではない。むしろ人間関係は小学生の頃が一番複雑で大変だった。グループを作ることが何より大事で、そこからはみ出ないようにするのにも苦労していた。たまにいる、どこにも属していないのにみんなに好かれている人に憧れた。

一度「どっちのグループに入るの!?」と決断を迫られたことがあって、内心どっちでも良かったし、めんどくさかった。あの子と遊んで漫画を借りたかったし、あの子の家でゲームをしたかった。別のグループの子とも遊びたかった。あのとき、一体どうやって切り抜けたのだろう。全然覚えていない。

またある時は、なぜか一人の女の子にえらく気に入られてしまって、「今日は遊べない」と言っているのに家まで押しかけられたり、電話が来たりしたこともある。どうしていいかわからなくて、ただ困惑した。

高校に入学したとき、心底安心した。自分と同じくらいの学力、似たような雰囲気のクラスメイトたち。誰が誰を嫌っているとか、グループごとの対立とかそういうのはなくなった。人間関係のあれこれはあったが、ずいぶん楽になった。

学校は教室という狭い社会の中で、人間関係を学ぶところ。努力しなくても好きな人に毎日会えるところ。良いところも悪いところもあって、学生時代というのは思い出すと苦い。

ドラマはこれまでと現在を描いている。これから、を描いていくことにもなるのかな。自分ごととしてのめり込んで見ている。来週以降も楽しみ!