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【ドラマ感想】いま、もう一度見る『MIU404』(最高!)

もうすぐ公開の映画『ラストマイル』に向けて、ちまちま見ていたのだが間に合った!

先日見た『地面師たち』に続き、綾野剛祭りだ。完全に別人なのがすごすぎる、拓海さんの面影がない。頭で考える前に体が動く、感情の人、足が速すぎる伊吹のキャラクターも大好き。どの話も今の時代に繋がっていて、全然古びない。何度見ても良いものは良い。

今見ると、ゲストも含めて出演者がかなり豪華だ。8話ではアンナチュラルの世界と少し重なっていて興奮した。

事前に防ごうとする人たち

MIU404は「最悪の事態」になる前に止めるようとする人たちの話で、最初から最後まで一貫している。

特に印象に残っているのは9話。成川を止めるために奔走する九ちゃんの印象が強かった。私の記憶では、最後に見つけたのも九ちゃんかと思っていたけど違った。1回見ただけでは記憶違いしていることも多い。間に合ったー!と抱き合う志摩と伊吹を見ているだけでうるうるした。

やっぱり好きすぎる久住

エトリがものすごく悪いやつなのに全然印象に残っていなかったのが意外だった。悪らしい悪よりも、得体の知れない神のような久住が気になって仕方なかった。

私はラスボス久住がどうしようもなく好きなのである。関西人なのにエセ関西弁っぽくしゃべる菅田将暉が最高だ。「お前たちの物語にはならない」このセリフを私はいろんなところで引用しているが、今回も痺れた。

私は物語を見ているとき、最終的に犯人が自らの過去や動機を語りだしてくれるのを無意識に待っている。それですっきりしようとしている。他人の物語を勝手に想像して、その答え合わせをしようとしているのではないか。視聴者としてドラマを楽しんでいるのと同時に、そんな自分に気付かされドキッとした。

最強のバディもの

志摩が伊吹を支え、伊吹が志摩を支える。志摩が「相棒」と呼んだときにはやたら泣いてしまった。最終話の作りがすごすぎる。夢と現実と時間を行ったり来たりする。2人は久住を前にして、警察である自分か相棒を守る自分かで揺れ動き、同じ行動をする。やられた。

最後に2020年に飛んでマスクをした2人で出てきたところで、ものすごい時代を感じた。そうそう、初期って不織布じゃなくて布とかウレタンだった!マスクを見るだけで時代がわかる私たち、2020年からの数年のことを、あの時代の空気感をこれからもずっと覚えているんだろうな。

これにて安心してラストマイルを待つことができる。本当に楽しみだ。

感電もドラマの一部として最高なので、これにてお別れ。


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