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他人には期待していません

ライブに一緒に行く友人のために、CDをセットで貸そうかなと思っている。

それで思い出したことがある。以前、会社の人にライブのDVDを貸したことがあって、「ここは絶対に注目!絶対に見て」みたいなコメントを書いたメモを貼って渡した。

返ってきたDVDにはそのメモがそのまま貼り付けてあった。剥がしてもらってよかったし、捨ててもらってよかった。自分でこれを捨てるのがちょっと悲しかった。送った手紙が戻ってきてしまったみたいな気分。もちろん彼女には何の悪意もないし、メモを見てしっかり私の見て欲しかった部分は見たと言っていた。

勝手にショックを受けているのは私のほうだ。後から振り返ってみて、何を求めていたのかと思ったら、そのメモにでも何かしらの返信みたいなものが欲しかったのだと思う。手紙のやりとりみたいなものに慣れている人だったら、そうしてくれたかもしれないが、そうではない人はメモを読むだけで終わりだろう。

がっかりする時は、大体が相手に期待してそれが叶えられなかった時である。だからこんな言い方をすると悲しいが、他人には期待しないというのがいちばんな気がする。期待しないところから不意に何かをしてもらうととてもうれしいし、感謝したくなる。

求める結果が得られなかったときに、それは自分のせいだと思うのはそれもまた違うと思う。「自分が悪かったから、こうしてくれないんだ」ではなくて、他人の行動はコントロールできないのだからもう仕方ないのだ。期待しない、それが難しいんだけどね。

今年、たぶん同じようなことを何回も書いているな。気づいた時に何度も書く。