嫌な人が消えた

この前は、今はまだ許せるときじゃないと書いていたな。
その話とは別の人だが、
3年前に嘘をつかれ、無いことを言いふらされ、だけど近づいてくる人がいた。この人の事が大嫌いで、私の目の前から消えてほしいと思っていた。
事あるごとに、目の前に現れることがあり、そのたび怒り、悔しい、怒り、怒り、怒り怒り・・・・・・
そうなると体に現れる拒否反応。
全身毛羽立つような感覚、猫が、やんのかステップをするときのあの毛羽立ち感。そこから気持ち悪さと吐き気を感じる。喉元が気持ち悪い。からの、胸が痛い。息苦しい。体の緊張。

この人の事を手放し、怒りが消えて、なんとも思わないようになるのは来るのか。と思っていたけれど、ついになんとも思わない時が来た。

私の大好きな祭りで、その人も来ていた。
目の前に現れるが、話もせず、目も合わせずやり過ごす。
体の感覚は何も起こらなかった。(緊張する、毛羽立つ感覚、吐き気)
気持ち的には、ああ、来てるのか。それだけだった。
度々、目の前に現れるが、だから何だろう。別に。それだけだった。
その人がどこで何をしようが、目の中に入ってこようが、ああ、いる。
なんとも思わない、ただそれだけだった。

今までのあの体の反応と、くそが!っていう気持ちがここまで穏やかにいられることの感覚が新しくも不思議だった。湖くらい穏やかだった。
私がここまでなんとも思わないことが不思議。
ファイター気質の私が、です。戦わないでいいものとは戦わない。
そう教えてもらってきたからか。
そして、今まで私は何をそこまで戦ってきたのか。

ここまでに至るにあたり、1ヶ月前にこの人に対して、最後の気持ちの決別として、今までされて嫌だったこと、悔しかったことを気持ちを隠さずに全部吐き出して書いた。
こんなことをされた、私は悲しかった。
こんなことをされた、私は悔しかった。
私はこう思った。こんな気持ちだった。こうしてほしかった。
っていうのを止まるまで書いた。
胸がぐわってつかまれているような、胸が痛い、気持ちも良くない、だけどその体の変化と感情を感じながら書いた。
そうすると、どんどん出てくる昔の感情から、更に昔のこの人に関係ない深層心理みたいなところまで出てきて、涙が止まらなくなって久しぶりに泣いた。私はもっと甘えたかった。母親に甘えたかったっていう思いもよらぬことまで出てきた。それも全部書いた。

そこから、その人をふと思い出すと、胸が痛くなることがあった。
その時はその胸の痛みを感じるだけで良いって。

ああ、私、今、胸が痛いね。なんか息苦しいね。
そうだね。息苦しいね。
そうだね。そうだよね。って自分を自分でなだめる。
そんな優しいことしてくれるのは自分しかいないからね。

あんたは頑張ったよ。
もう戦わなくていい。
分かり合えない、通じない、話し合えない人もいるんだ。
解決しようなんて思わなくていい。できないから。

許したというよりも、この人、どうでもいい。
今の私に何もできない人。
この人がそこに居ようが、動いてようが、声を出してようが、風景の一部と一緒。
そこにいても良い、私の目の前に現れても良い、私もそいつの目の前に現れるし、私もそこにいても良い。

ただそこにいる人。

やっと一人、私の中から許せない人が消えた。
ありがとう。あなたから学ぶことはもうありません。必要ありませんので、あなたはあなたの世界で、きっと無理だろうけど、どうか幸せになって下さい。もう私たちとは関われませんが、どうかお幸せに。


と思えた、私の成長記録でした。

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