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エレファントカシマシをCDで聴く EPIC期

2022新春の予習も兼ねて、CDで通してアルバムを聴いた。改めて思った事を書き留めておく。(株)FACTより発行された、「エレファントカシマシ THE FIGHTING MAN」の“特別企画 宮本浩次、すべてのアルバムを語る”を傍に置いて。
Twitterからの引用なので、文体が整っておらず済みません。

「THE ELEPHANT KASHIMASHI」1stアルバム、全曲ライブ録音ですよね。ボーカルのシャウト、フェイクの生々しさにグッとくる。しかし、30周年超えのバンドがライブで1stからの楽曲を求められるのって凄いと思う。そんなバンドまずお目にかかれないのでは?「星の砂」がダントツで好き。今年の新春でも是非聴きたい。

「THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ」2ndは、トミさんの曲「土手」が聴ける貴重な一枚。「優しい川」を復活の野音1日目の1曲目に演奏したのをDVDで見ましたが、凄まじい緊張感の中で歌われたのが忘れられない。この1日目もフルで映像化してほしい。「太陽ギラギラ」はライブで聴いてみたい1曲。30周年でミスチル櫻井さんが歌われたのも聴いてみたかった。「自宅にて」も凄まじい。そして、「待つ男」。新春の最後はこれを是非聴いておきたい。

「浮世の夢」この世界観は“永井荷風”を学ばないと本質は理解できないのだろうと思うです。宮本さんのおっしゃる江戸の粋や、生き方、考え方も“荷風”を知らなければと。エレカシ初期アルバムはどれもライブアルバムの如し。特にこの「浮雲男」など破裂音がそのままコーデイングされているけど、普通は綺麗にしちゃいそうなのに、そのままで収録されている。このライブ感、というか生な感じ、ラフな感じを良しとするのなら、ポニキャニ期の整った音を聴いてをWALKMAN投げ捨てるよね。生々しさそのまま。だからか、目の前に4人がいて、歌っているような錯覚に陥れる。

「生活」、まずこのアルバムを作らせて売ってもらったことに、宮本さんの才能をいかに大事に思っていたか、評価していたのかと思う。バブル期だった余裕もあるが、それにしてもだ。宮本さんのいう真理=宮本さんの宇宙は「生活」の歌詞を歌を深掘りする必要がありすぎ。あのバブル期に、世の中と全く違う目線で生きていた人。孤独なのか?いやそれは違って孤独とは思っていないだろう。なんで、みんなわからないのだろう?という疑問は抱いていただろう。散歩で、自べ部屋で、布団の中で。もう、これぞ歌だと思う。歌という、宮本浩次の“宇宙”そのものを聴いたのだ。

「THE ELEPHANT KASHIMAS 5」、彼女に振られ、ギターを弾くようになり、石くんさんは呑んだくれ、というバンドとしてかなりテンション低い頃。前の2作に比べてチャレンジャブルなところがあまり感じられず、演奏も素晴らしいとは言い難いと思う。だが、メロディの美しさは一つも損なわれていない。「通りを越えいく」たぶん、宮本さんの弾き語り。美しいメロディに美しい声。美しいハミング。何度も聴き直してしまう。しかし、この歌の声と、齢55歳の今の声になんら違いを感じない、素晴らしい。歌詞は直接的でない分、より切なさが募る。

「奴隷天国」、バンドサウンドに回帰した1枚。曲先で作っているというけれど、歌先ですか?と思うほど自在に歌っておられる。メロディに歌詞をのせていくのでなく、メロディと歌詞が一緒に生まれているのだと。宮本さんの歌に演奏が導かれていく。歌にあわせて即興で奏でていくようで、4人がスタジオで演奏している姿が頭に浮かんでくる、そんな1枚だと思う。新春で「奴隷天国」聴きたいです(あ、セトリビンゴに入れ忘れたよ)

「東京の空」、ジャケがこれからのバンドを如実に表している。以降、宮本さんは1人でアレンジを考え、自分の思うように曲を作るという今に繋がるスタイルとなったとインタビューに答えている。驚くのは1人で作ると偏りが出そうなのに、寧ろ多様な音色とリズム、メロディがあるのだ!この人は美しいメロディが、どれほど身体の中で鳴っているのだろう?作業場で身体から漏れ出す音楽が形になっていく様を誰か記録してくれないだろうか。映像で写真で。
あと、「東京の空」をライブで聴きたかった。近藤さんのトランペットと、宮本さんの声の掛け合いを。

ただひたすら楽しい時間だった。エレカシ最高!

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