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諸君、私はブリジットが好きだ。そして性別を越えてゆけ。

ブリジットはかわいい。

とてもかわいい。かわいいは正義だ。

石渡太輔氏は神だ。

私は大学入試の面接で、ブリジットの服を提出したヲタクです。(今だったら出来ません。時代です。ちなみに合格しました。)ブリジットは修道女を象徴するあの帽子が特徴的ですが、ワンピースも素晴らしいデザインなのです。当時コスプレ衣装は自分で作るか、似ている既製服を改造するのが一般的でした。製図を引く人ならお解りの通り、ブリジットの服はプリンセスライン。しぼられたウエストからお尻にかけてスカートが広がり、女性的なメリハリを与えるシルエットになります。当時「石渡太輔氏はこれもわかってデザインしてるのかな?だったら凄いな!」と思いました。

新衣装のパーカーも凄くかわいいです。あのほっそりとした腕が見えないのは残念ですが、既存のイメージを変える事なくアップデートされたキャラデザは唸るしかありません。

服に負けることなくお顔もかわいい。いや、とにかく一番可愛いのはお顔です!表情!あの『女の子のようにかわいいのに、ちゃんと男の子である』絶妙な表情!最高です!!!!

私はXrdが盛り上がっている時、シンとブリジットの同人誌を発行しました。シンもとにかく大好きで、当時シンで一生懸命対戦していました。シンは成長が早くてデカい図体ですが、子供っぽい言動や天真爛漫な性格からくる表情は少年のソレで、素直で爽快な笑顔が大大大好きです!!!!

ブリジットの参戦で湧いた話題に、今度はショタを嗜む腐女子が記事投稿してきた……と思われるかも知れません。キモいと言われたらそれ迄ですが……そもそも『性自認』なんて気にしてなかったのに大層な事態になっちゃったなぁ、ブリジットは凄くかわいいから大人気だし……仕方ないよね、と思いつつ。冷ややかになりきれないと言うか、私個人の気持ちを記してみようと投稿しました。

ブリジットは沢山の人に愛されている。

件の諸々な話題は、ブリジットの人気とLGBTQやポリコレという世界的なトレンドの渦に巻き込まれて、変な方向に話題が引っ張られちゃったなって思います。そもそもギルティギアは外見と内面がめちゃくちゃな設定が多いです。ギアの血を持つ事で成長が早いディズィーとシン、まだ生まれきっていない為に言動が不安定なジャック・オー。そしてテスタメント(大好きです!)はブリジットと同じく性別の概念が特殊ですが、テスタメントの無性について物申している人は見かけません。ちなみに私はSTRIVEで声優が女性になったことで、前作は『元男性のふたなり』だった印象が、もっとより『性別がない』方向にいったなと感じてニッコリしています。

ブリジットがあまりに『男の娘』としてセンセーショナルだった為、有名税的な事故で仕方なしとは言いたくないですが……しかし、ここまで議論を呼ぶのはブリジットがヲタク達の心に深く入り込み、それぞれがブリジットを愛でて、深く見つめ続けたからです。初めての衝撃と共に各々ブリジットを理解しようと、多かれ少なかれ時間を費やしたハズです。成長して再登場を果たしたブリジットと出会い、そしてどう思ったか。そのすり合わせが拗れてしまう人ほどモヤモヤしてしまうのではないでしょうか?

性別なんて小さい事。

本来、倫理観や既存の概念を無視した強烈なキャラ設定もすんなり受け入れられるのがヲタクです。例えば、同アークシステムワークス作・BLAZBLUEのアマネさんに対して「男らしい性格だけど女形という外見にスパッツ、嗜好対象は美少年……さて本人の性自認はどちら何ですか?」という疑問は湧きません。そういうものなんだなぁで、終了です。

なんだかわからないモノを「そっか」で片付けられるのは、とても日本的だとも思います。元々性別の概念について寛容で、人の内面はぼんやりとしたもの、男らしい一面も女らしい一面も誰しも持ていて、むしろどちらにも成れる事・どちらでもない事に神秘性を見出せる風土すら感じます。

格ゲーの主戦市場が欧米にあるからこそ、公式は明確な解答に至ったと考えるのは乱暴でしょうか?宗教的な歴史から『肉体と精神の性別が一致しないのは病気でありタブー』とされていた欧米諸国にとって、わからないものは理由を明確にし、現代では享受しなくてはならない。理解できずとも「そういう人もいるんだ」とラベル付をする。何故だ?どうしてそうなんだ?と明確な理由を問うて答えを聴き、その考えを認める事を『多様性』というのは”勘違いである”と、むしろマイノリティを認知しようとする行為そのものが差別的ではないか?規制という変革は『画一性』に突き進んでいないか?というイタチごっこに至り、反発をしたくなる気持ちもわからなくはないです。

ただ、そもそもLGBTQの見解でキャラクターを捉える事に疑問を感じます。私はBL同人も商業も嗜みますが、自分をLGBTQについて理解を持った人間だなんて微塵も思いません。むしろ申し訳ないと思い、無闇に公言しないように生活しています。ファンタジーとして楽しんでいるのです。そこに実在する人々への理解もなければ軽視もない。フィクションを観て知った気になり、実際に生きている当事者と混同して考えるなんて失礼だと思うのですが、やはりブリジットがあまりに沢山の人の心に住みついた結果なのでしょうか?それともブリジットを引き合いに『男の娘』という概念を交えお怒りのお気持ち表明をしたいのでしょうか?社会的な知見と絡めて考える方が非常に多いですし、個人的にはナンセンスだと思います。

もちろん、ブリジットを通じてご自身のジェンダーの悩みについて前向きに捉えることが出来たとか、勇気をもらえたという人がいらっしゃたなら、それは大変素晴らしい事だと思います。これこそオタクが持つ最高の感性だと信じてます。

今回の記事を書くきっかけになったツイートです。その通りだと思います。(余談ですが、鍋弾はグルメリポートとして大変興味深く楽しく読んでいます。その上、登場人物は男だけどフィルターで美少女として描かれているので、上半身脱いでブラジャー姿になっても普通にしている描写など……正直自分の嗜好を言葉で説明するのは大変難しいのですが『百合の様なBL』が性癖の私にとって大変ご満悦な漫画です。)

ブリジットかわいいよブリジット

ブリジットは、もう”かわいい”から”どうでもいい”です。女の子として育てられた男の子で内面は女の子、ちょっとややこしいですし「影で男らしく務めるのが趣味の鰤たんは内面が男だと思ってたのに、女ですという公式解答に違和感を感じて嫌だ」って気持ちもわかります。でも成長したブリジットが一生懸命自分の内面と向き合って出した答えなんです。なら、いいじゃないですか。

ブリジットはブリジットです。とてもかわいいです。出した答えに生き生きと歩む姿はすごくかわいい。この先悩む事があるかも知れないけど、そんな姿も絶対かわいい。

かわいいは正義。シンプルライフ。

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