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初恋っていつ?

初恋。何とも甘酸っぱい響き。
自分の初恋はいつだろう。思い返してみると幼稚園の頃にはすでに好きな人がいた気がするけど、ちゃんとした恋をしたのは小学5〜6年生の時だった気がする。

初恋の相手、Nくん。
クラスに1人はいる、みんなのリーダー的存在の人気者の男の子。
顔もかっこいいしスポーツ万能。小学生の"モテる男子"を体現しているような人だった。

私はいつの間にかNくんを好きになり、しかもおそらく両思いだった。小学生なので、付き合う付き合わないという感覚がなく(今の時代はあるんだろうけど)お互い両思いって気づいてるんだけど、恋人ではないみたいな、1番楽しいよねっていう関係が続いていた。

席替えの時に2人で裏工作して隣の席にしたり、修学旅行同じ班にしたり、私が重いものを運んでる時にNくんが持ってくれたり、…え、なにこれ楽しすぎない?下手したら人生の中で1番ドキドキ感あった恋だったかも。

中でも1番思い出深いエピソードといえば、やっぱりバレンタイン。私はもちろんNくんへチョコを作ったのだが、渡すタイミングが難しく&恥ずかしくてなかなか渡せず、毎日学校に持って行っては持ち帰り。を繰り返していた。
Nくんも絶対もらえると思っていたのか、明らかに落ち込んでいるのが見てとれた。
渡さないと渡さないと、と思いながら、ようやく渡せたのはバレンタインから3日を過ぎた時だった。Nくんは喜んでくれた。しかし、これをきっかけに、お互い恥ずかしくなってしまったのか全く話さなくなってしまったのだ。

そして次に話したのはホワイトデー。Nくんはちゃんとお返しをくれたのだ。今も忘れない、犬の写真が載ったレターセット。何となく使えなくて、たぶんまだ実家でそのままの形で残ってると思う。

結局Nくんとはそれっきり何もなく、終わってしまったのだけど、あの日くれたレターセット。自転車を30分走らせないと行けない雑貨屋までわざわざ行って、私を思って買ってきてくれたのかな。それを思うと、なんだかほっこりした気持ちになった。

中学にあがってNくんに彼女ができた時。大人になって風の噂でNくんが結婚したのを聞いた時。やっぱりちょっと寂しい気持ちにはなったけど、それより思い出すのは小学生の時の楽しかった記憶で。

初恋は美化されるもの。とはよく言うけど、10年以上経ってもこうして楽しかったなあと思い出せる、そんな初恋でよかったと、そう思うのであった。

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