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「メイン顧客が高齢女性なんです」という企業の罪悪感

クライアントとのディスカッションの場、新規で頂くご相談、セミナー・講演の後に頂くご質問などなど。多用な場で、企業様から頂く声がこちら。

「お客様が高齢化していまして…お客様の若返りを図りたいんです」
「高齢女性を対象にしている会社、というイメージを払拭して、20代のイマドキ女性たちに注目される会社になりたい」
「当社のメインのお客様は高齢女性でして…そんな状況でも問題ないでしょうか?」
「ビジネスチャンスとは分かってるが、どうも高齢者市場は華やかさにかける。モチベーションがあがらない…」

これまで、何度となく頂いてきたご相談トピックです。一言でいうと「メイン顧客が高齢女性である」ということに、企業側はネガティブな感情を抱いている、ということ。

でも…女性市場・女性ヘルスケア市場の分析をし続けている私たちとしては、「そうかなー。それって一昔前のマーケティング概念(顧客の若返りをしよう!という概念のこと)にとらわれてない?」って思います。

例えば…以下に挙げているような、多様な要素を複合的に見ると、どうみても中高年以上の女性を対象にしていることはビジネス上、メリットが大きいものです。

・女性の2人に1人が50歳以上の時代に突入
・2025年には65歳以上人口割合は30%に(国民の5人に1人が75歳以上)
・消費傾向は世代ごとで異なる
 ┗若い世代はお金をあまり使わない
 ┗死生観を意識し始める高齢者は消費に活発になる
・高齢女性市場はいまだにブルーオーシャン(ここでは“医療・介護領域以外” の市場のことを指してます)
・ブルーオーシャンが故、高齢女性たちの困りごとやニーズは取り残されたまま(ここでは“医療・介護領域以外” の市場のことを指してます)

ちょうど今週、ある企業の方に「当社ウーマンズ主催のイベントにご登壇頂けないか?」と打診したところ、「うちは高齢女性のお客様が中心なので……それでも良いのでしょうか?」とのお返事を頂きました。もちろん私は「大歓迎ですよ!むしろ、ありがたいです」とお答えしたのですが、やはり企業側は「メイン顧客が高齢女性である」ということを、どこかネガティブに感じてしまうものなのかなーと改めて感じました。

以下は、当社ウーマンズが運営するメディア「ウーマンズラボ」で取り上げたトピックです。色々な企業の方がが以下の記事を読んで「そっかー!じゃぁ高齢女性市場、狙ってみるよ!」というお考えに切り替わるみたいでして、もし「メイン顧客の高齢化」に悩んでらっしゃる企業さんがいらっしゃったら、ぜひ以下の記事、ご参考にしてみてください。何かヒントになればと思います。(高齢化は20240年をピークにそれ以降は高齢者数が減っていくので、20年後のその変化を踏まえた上で、今高齢者市場への参入を強化するのかしないのか?といった事業判断は必要かとは思います)



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