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葬儀フェス

じいちゃんの葬儀が終わった。

物理的に違うものになるのを目の当たりにしてしまうという意味では、葬儀の中で火葬が1番気持ち的にくるものがある。

もう戻らないんだ。


棺の中に付箋でメッセージを書いて入れようと、叔母が粋な計らいをしてくれた。

子供みたいなことを書いた。でも伝えたかった。

じいちゃんは免許を持ってなかったから、ばあちゃんのことをブー(ブの)バーちゃんとずっと呼んでいた。

棺に入れてあげたい物みんながみんな持ってきたのがお酒だったので、じいちゃんの顔まわりがお酒の紙パックだらけになった。


実家に帰ると年寄りのじいちゃんが生活しやすいようにされていた家の中がそのままで、まだまだそこにいる気がして油断すると涙が止まらない。


九州男児で、本当は注射すら嫌いで痛がりで誰よりもビビりだったじいちゃん。ワザと物音を立てるのも本当は寂しがり屋だからだと知っていた。

ばあちゃんが変わらぬ調子で迎えてくれると思っていいのかな?じいちゃんがもう怖がったり寂しがったりしない所に行けてるといい。

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