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ぼくときみの最終回

最終回をともに楽しむことにした。

今日で最期。
きみと一緒にいるのは今日で最期。
最初に出会って意気投合してから、いつ一緒に出かけようか機会を伺ったり、うちにいるのに全然忘れちゃったりしてて、ぼくたち、なんとなくなあなあになってたよね。

だから、決めたの。

とりあえず、みんなと最終回を過ごすことにした。ぼくときみの最終回。
いろんな色や素材のきみたちが、こうしてぼくのところにやってきてくれたけれど、果たして楽しかっただろうか?嬉しかった?ぼくは自信ない。楽しませてあげられた気もしない。だから、なんとなくお互いわかっているのに、ずるずると別れられない。
こんな関係でいるのは嫌だから。

一度、最期だと思って過ごしてみることにしたんだ。写真を撮って、お出かけして。そうしたら、お互い満足できる気がして。

今日まで、うちの箪笥に眠って待っててくれてありがとう。ようやく日の目を見させてあげることができる。長いことごめんね。ほんとうにありがとう。きみを必要とした頃のぼくを呼んだよ。きみもぼくも、いつ触れ合えなくなるかわからないから。今日は一日、一緒にいてくれる?

どうも〜