格好悪さ、この上無し
わからない。だからせめてもの救いを求めててもなく探し回る。だが、いろんなことを知れば知るほど、何も断言できないことだけが分かる。正しいことなど何もないことだけが分かる。それを強烈に感じる。自分の無知さ加減に心底辟易する。過去の足跡を消したくなる。全て消して殻に閉じこもりたくなる。前に進めなくなる。向いてない。わたしは人間に向いていない。だれか代わりに楽しくいきてくれよ。それか上に飛ばしてくれ。
わたしは "わたしが好きな" 綺麗な線を描きたいだけだ。だのに常に薬物中毒者のようなガタガタ震えている身体で、美しい曲線を描こうと試みているもんだから、永遠に自分の思う完璧が出ない。進まないので、一向に一先ずの全体像が見える気配がない。まずはその依存しているものをやめなければならない。そしてそもそも綺麗な線がどのようなものか、どんなものを描きたいのかすらわからない。なにが間違っているのか、間違えているのかすらわからない。それができないのだから、せめて誰かの役に立とうと思っているのに、この震える足はそう走り始めることすら許さない。こんな人間を笑ってくれ。全てのことに確信が持てないという全生物が持つ普遍的かつ最大のギャンブル性にビビっているわたしを。それは生まれてきた愉しみと引き換えに。生き物として圧倒的敗北、完全に淘汰。これら死に値するほどクズな理由で井戸の中だけで惨めにぴょんぴょんしているだけの蛙を笑え。それなのに、他人が来れば「大海を泳いできました」とでも言いたげに極めて自然な「わたし」を顔面に張り付けて、器用に立ち回りだすわたしを。勝手に先読みして自爆しているわたしを。いや、誰ですかそれ。お前元からどこにもおらんかったんよ。お前が作り出した虚構なの。馬鹿なんか。なにしとったん、ずっと。
どうも〜