Sa nouvelle école 彼女の新しい学校
長い夏休みの後、フランスでは9月に新年度が始まる。
今年の我が家は、本当に新たな年を迎えた。
3年間の幼稚園、5年間の小学校を終えて
中学生になった娘が
音楽の勉強に時間を割けるようにと
ホームスクールを始めたからだ。
CNED ( Centre National d'Enseignement à Distence )
クネッド(国立通信教育センター)は
スポーツやアートを頑張る子供達、
そして健康状態の問題で
学校に行けない子供達が受けられる
国のシステムだ。
ふつうに中学校に行けば、通学時間も含め
毎日学校に10時間近くかかるところを
4時間くらいの勉強時間で終わらせられるので
残りの時間を音楽の勉強時間に充てられる。
これから多くなってくるマルセイユやパリなどへの
音楽のための移動時間も確保しなくてはいけない。
ホームスクールという選択をしたのは一年前だ。
家族で、そしてピアノの先生や
小学校の先生ともよく話し合い
最終的には娘自身が出した結論だった。
ホームスクーリングが認められるために
推薦状や今までの通知表など色々な資料を送り、
合格の通知が来たときは飛び上がって喜んだ。
さて、ホームスクールを始める数週間前、
夫は勉強机を作った。
娘が小さな寝室に閉じこもって勉強するのは
良くないのではないか、という配慮からで
うちの一番日当たりの良いアトリエ部屋に
置かれることになった。
日本では憧れていた文房具を買い込み
夏休み最後の週に一年分の教科書が届き
準備は整った。
いよいよホームスクールが始まるのだ。
(つづく)
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