見出し画像

今日のわたしは、わたしが決める〜サドベリースクールの子どもたち〜

生活や社会や世界、時代が大きく変化していく今、
教育だって変わらざるを得ないのは当然じゃないだろうか?

だって、次の時代をクリエイトしていくのは今の子どもたち

その子どもたちの軸となり、支えとなるのが教育
だとしたら、何を伸ばし、どんな環境を用意し、どこと繋げてあげるのか、
はとてもとても重要。

急速に変化する流れの中で、
今の教育に不安を感じている親御さんはとても多い。

不安だけど、何を学ばせたらいいのかわからない。
不安だけど、自分じゃ何も教えられない。
不安だけど、何をしたらいいのかわからない。

でも、本来、教育はもっともっとシンプルなんじゃないだろうか。

不安を感じてしまうのは、“大人が何かしてあげないと”
子供は伸びない育たないと思っているから。

だから、何かしてあげていないと不安になるのかもしれない。

ここを大きくマインドチェンジするといい。

“何かしてあげない“との前提として無意識で思っているのは、
“子供は何ももっていない“という感覚。

そうじゃなくて、
“子供はすでにもっている”。

そこが前提に置き変われば、
見守ることも、待つことも苦ではなくなり、
“この子は大丈夫”と信じるスタンスだけでよくなる。

何かをやってあげなきゃとか何か学ばせないとから解放される。


とはいえ、目指す方向やヒントは誰だってほしい。笑

今回は、これからの教育を考える上で、
“ひとつの答え“としてサドベリースクールという学校を
紹介したいと思う。


1.サドベリースクールという学校

小学校の先生を辞めていちばんやりたかったのが
新しい子供たちの居場所をつくること。

思い描くイメージは江戸時代の寺子屋のような感じだった。

誰でも来てよくて、
年齢も性別も関係なくって、
自由に自分が好きなことをできる
安心できる場所。

そんな想いを周りにぽろりぽろり話すうちに、
「それって、サドベリースクールじゃない?」
「えりちゃんがやりたいのはサドベリースクールが近いかも」
と、何人かが教えてくれた。

サドベリー???

そこから自分なりに調べたり、本を読んだりしているうちに、
もうその理念というか哲学的な考え方にずきゅんどきゅんになって、
八ヶ岳のサドベリースクールで開催していた
研修的なものに飛び込んで行ったのが数年前。

そこからご縁や協力してくれる方との出会いで、
佐渡にsadoベリースクールStarsを立ち上げたのが4年前。

わたしが運営してたsadoベリースクールStarsは
ちゃんとしたサドベリーのスタイルから見ると
だいぶゆるゆるで、

自由な空間
すべて自分で決める


というこの2つだけが保証されていた、
そんな状態だったんじゃないかと思う。


サドベリースクールはデモクラティックスクールとも呼ばれ、
大きく下のような理念(特徴)がある。

☆決められた授業や時間割がない
☆テストや宿題もない(評価されない)
☆学年もクラスもない
☆スタッフはいるけど先生はいない
☆学校内のルールや決め事はミーティングで決める


まさに、今の学校システムとは真逆とも言えるような学校。


中でもいちばん最後の
“学校内のルールや決め事はミーティングで決める”

というものがいちばん特徴的かもしれない。
サドベリースクールが民主主義の学校と呼ばれる所以でもある。

年齢に関係なく子供たちは誰でも自分の意見を自由に言える場であり、
参加するしないも自分の意思で決められる。

子供もスタッフもみんな等しく一票の権利をもっていて、
与えられた一票を投じることができる。


学校内の掃除はどうするか?
川探検に行ってみたいけど予算はどうするか?
クリスマスパーティーはいつどんなことをするか?

そういった小さいことから大きいことも
すべてミーティングによって決定する。


こんな学校。

アメリカのボストンが発祥で、
日本にも11校サドベリースクールは存在している。


もっと詳しく知りたいという方は、
ぜひググってみてもらいたい。

画像3


2.サドベリーで大丈夫?

サドベリーのような学校の話をすると、
親御さんや大人がいちばん疑問に思ったり、心配に感じたりするのが

“将来、進学や就職は大丈夫なの?“

というポイント。


カリキュラムがないから義務教育で学ぶ内容を学ばず大人になる可能性もある。
子供が学びたい!というまで待つスタンスだから一生遊び続ける可能性もある。
好きなことばかりしていて大人になって大丈夫?という不安もある。



結論から言うと、
これからの時代はサドベリーみたいな学校を出ても
進学も就職も大丈夫。

むしろ、進学や就職自体がこれまでと大きく変わっていくから、
サドベリーのような学校を出た方がポイント(価値)が
高くなってくると思う。

ただ、これらの疑問や不安は感じて当然。
だって、親や大人はこんな学校を自分は経験していないんだもん…。

自分が経験していない=どうなるかわからない

だから、そういったところに大事なわが子を預けるとなると
不安になるわけです。


でも、その先が分かってたらどうだろう?


サドベリーを出た子供たちがどんな大人になるのか?
サドベリーで学んだ子供たちがどんな仕事を選ぶのか?

どんな考え方をするようになり、
どんな視点で世界を見るようになるか。


これらが分かっていたら、だいぶ疑問や不安は減るんじゃないかと思う。

3.サドベリースクールを卒業した子供たちの感性

これまでに、
サドベリースクールに通っている子、
サドベリースクールを卒業した子、

何人かと話したり、会ったりする機会があった。

*ちなみに、サドベリースクールでは卒業するタイミングも自分で決める。


彼ら彼女らと直に会ってみた感想は、

明らかに“何か”が違う


醸し出しているオーラだったり、
大人と話すときの意見の伝え方だったり、
目の力だったり、
自信や自己肯定感の強さだったり。

それらが一般的な学校に通う子供たちと明らかに違うわけです。

彼ら彼女らが特別というのではなく、
彼ら彼女らが身を置いている環境(サドベリー)が
育んだものなんだと思う。


自分という存在の個性や魅力を誰にも削られていない状態というか、
子がちゃんと個として確立しているような存在。

そんな彼ら彼女らと過ごしていると、
なんだか自分(わたし)の方が大事なことを見失っているような気がして
恥ずかしくなったこともあった。


きっとサドベリースクールという環境の中で、
数え切れないほど自分との対話をしてきた時間が
先に述べたような特徴として現れていたのかもしれない。


とはいえ、彼ら彼女ら自身も
サドベリーを卒業したあとの自分が社会でやっていけるのか、
という不安を抱いていたことも本人から聞いたことがある。

けれど、結果は大丈夫で、何も問題はなかった。

というより、
その不安を乗り越えて、自分の力で社会と繋がり、
社会をニュートラルな目で見つめて、そこで自分を生かすことを
わたしからするとスイスイーっとやってしまったような印象を受けた。

社会のせいにすることもなく、
親のせいにすることもなく、
先生のせいにすることもなく、
自分の道は自分で切り開いていく


そんな強さと責任をもてる大人になっている感じだった。


これって、いやこれこそが
これからの時代を生き抜く何よりのパワーじゃないだろうか?


4.ぜひ直に触れてほしい

というわけで、
ここまで読み進めてくれた方へ
ぜひともオススメしたいものがある。

画像1

第4弾となる今回のオンライン対談のゲストは
沖縄サドベリースクールを卒業し、
現在は同スクールのスタッフとイラストレーターとして活躍されている
宗像 蒼(あお)さん。

ぜひ、生の声を話を聞いてみてほしいなぁ。

しつもん×探求トーク 第4弾
詳細&無料参加申し込みはこちらから


もちろんわたしも参加申し込み済み^^
とっても楽しみだ!!


おまけ

sadoベリースクールのマガジン
子供たちと過ごした3年間の記録と記憶

②沖縄サドベリースクールHP

③宗像蒼さんについて書きたnote

④ここでは書ききれなかった想いや話はYouTubeにて


画像2

#筆文字えりちゃん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?