見出し画像

心のゴミ出しの苦しさと快感/山田俊明著『人生を変える「本当の感謝」』

起業して丸5年が過ぎました。
日本初の和装イメージコンサルタントとして起業し、毎日のように大好きなきものを着て過ごし、一生の仲間のようなお客様にたくさん恵まれてきました。

ですが、数字上では売上が安定せず、ジェットコースターのように浮き沈みを経験しました。起業家なら月商100万円は当たり前という教えを受け、どうしたら良いのか…様々な人に教えを乞い、様々なノウハウ・テクニックを学び、がむしゃらに行動、実践を試みました。が、状況は好転せず、3年目に「もうこれは無理だー!」と疲弊し切って降参。そして始めたことが、ビジネスを続けながら自分の心/状態と向き合うことでした。


当時の私がどうやって自分と向き合えたかというと、2018年4月から杉本織恵さんが伴走してくれたことで叶いました。


織恵さんの個別コンサルティングを受け始め、最初の半年は毎月2回、毎回3時間ほど話していました。その後も月1回、3時間以上…ひたすら話す。話しては、問いかけられ、話しては、問いかけられ…。織恵さんとの膨大な時間の対話の中で、「起業家はこうあらねばならぬ」という思い込みを自覚し手放し、仕事も恋愛も家族関係も自分の嫌いなところ見たくないところ嫌な思い出も…全部掘り起こして、38年の人生でため込んできたものを捨て「今のままで良いんだ」と自分を少しずつ肯定し…状態を整えていきました。


2018年当時は、自分と向き合うと決めた私に、ここぞとばかりに課題が降ってきて、もう本当に大変だったけれど、一年後には驚くほど心軽く動けるようになり、「宇宙整形レベルで顔が変わった」とまで言われました笑。今、私が生きているのは、織恵さんがいてくれたからなんです。本当に^^ 

2018年の自分と向き合った記録は、こちらの記事にまとめています。

同じ行動をしても、行動を起こす根っこの心の状態で結果は変わる。「お客様のために」「社会貢献のために」と頭で思って一生懸命行動しても、本心に「契約取らないと生きていけない」とお金に不安があれば、行動と心は一致せず、思い通りの結果など生まれない。「お金を稼ぐことが成功だ」と本心で執着があれば、「お客様のために」という言葉は空々しく伝わる。何をするか(行動/Doing)の前に、どう在るか(状態/Being)で全ては決まる。本当にそう体感しています。


自分と向き合い始めて、次の春でもう3年。
今、もうひとつ深く、何かを感じようとしています。

そんなときに山田俊明さんと出会い、真我(しんが)という言葉を初めて聞きました。私が今、自分と向き合い感じようとしているのは真我なのかなと思いました。そんな私と真我をつないでくれた山田さんが、2020年10月末、こちらの本を出版されたのです。


顕在意識の奥の、潜在意識の奥の、真我という本当の自分。真我から繋げた心の在り方(Being)を整えることが鍵なのだと理解しました。真我はミヒャエル・エンデの『モモ』で描かれた「時間の源」と通じる気がします。石牟礼道子が『苦海浄土』で重度の水俣病患者の方に見出した魂の在りか、とも近いように感じています。

私はまず本書を移動中の電車でワークの第2章以外を読みました。その翌日自宅のデスクにコピー用紙を十枚ほど用意し、第2章の自分の真我にたどり着くためのワークをスタートしました。私はステップ5までじっくり3時間半。


このワークは、私が2018年に織恵さんの伴走で向き合ってきたプロセスを、もう一度じっくりやり直す機会になりました。あのプロセスを、体系立ててひとりで何度でもじっくりできるようにしてくれたのがこの山田さんの本だと言えます。

最初の心のゴミを出して捨てるプロセスでは、まだまだいっぱいあって、A4のコピー用紙二枚分が洗い出されました笑。もうほんとにどこまで溜め込んでいるんでしょうか!苦笑

「うげーこんなのもあった。。」「ほんっと自分最悪、、」「そんな心のゴミがあるから滞るのだよ…」と自分で突っ込みたくなるような、心のゴミたち。心のゴミは普段は見ないようにしているもの。つまり、自分では見たくないもの。だから書き出すときは、心がギュッと苦しくなったり、吐きそうになる。だけど、書き出して、文字通り捨てると、ふわっと心が軽くなるのです。そして今、何を書いたか思い出せないくらい、手放している^^

…これが結構、ヤミツキになります笑

「ネタバレ」になるのであとは触れるのは少しにしますが、美点発見で「満月」と見るってこういうことか、と思えたこと。そして4つめのステップで、私という存在は私が自分でつくったものではない、今の肉体もこれまでの経験も与えられて今があるんだと思えたこと。この2つが今回ワークに取り組んでの真我への大きな大きな気づきでした。


本書で「真我は人生のマスターキー」と書かれています。読んで1回のワークで真我にたどり着けるかというとおそらく難しい。私自身ももう少しだと思う(そう信じることにした^^)。だからこの本は、特効薬ではありません。だけど、本当に何度も読んで自分に問いかけていけば、真我という全ての問題を解決する人生のマスターキーにたどりつけると思います。


人によって長かったり短かったり時間はかかるけれど、自分と向き合い、心の根っこのネガティブ想念や自己中心の執着や不安を自覚し、思い切って手放すプロセスは、筋トレ後の爽快感のように、苦しくても充実感のある、なかなか良い時間です。個人的には嫌いではない笑


山田さんは真我の体得法を生み出した佐藤康行先生のもとで学ばれた方で、この本も佐藤先生が監修されています。佐藤先生の本を読んでもよかったのでしょうが、私のようにスピリチュアル世界と無縁で育ち、ノウハウがっちりの起業をしてきた者には、会社員から起業しひとり経営者として安定化された山田さんが語る真我がものすごく受け取りやすい。


書家でアーティストの武田双雲さん、㈱NEWYOUTH代表の若新雄純さんなど「目標は立てない」「がんばらない」「何をするかの前に在り方」という心の在り方からビジネスをされている方のお話も聞くようになりました。ノウハウを学びいくら稼ぐかよりも前に、心や自分の中心軸を整え、本当に感謝することからはじめようと、ビジネスの場でも言われるようになっています。この流れはもう戻らない。新しい時代は始まっている。


真我は誰にでもある。
私にもある。あなたにもある。必ずある。
この信頼を持って、ぜひ多くの人に読んでみて欲しい。心軽く幸せに生きられるように。

2020.11.8 上杉惠理子

画像1


はじめてサポートいただいたとき、本当に本当に嬉しかった。準備したセミナーや有料記事を購入いただくのとは全く違う喜びでした。本当に励みになります^^