グリーンカードへの応募
順番が前後しましたが、今回から、グリーンカードについて書いていきます。(※ビザの情報は毎年変わるので、こちらは2013年時点での話であることをご承知おきくださいね。)
グリーンカードって、カードが緑色だからそう呼ばれるそうなんですが、アメリカの永住権のことを指します。10年に1回更新するビザです。
一度取得できれば10年間はアメリカに住むことができますし、更新もスムーズとのこと。犯罪とか犯していたらダメですよ、もちろん。
なんでグリーンカードをとろうとするの?
3か月以内の滞在であれば、日本人の場合はESTAを申請すれば滞在することができます。ビザがないほうが便利~と度々日本とハワイを行き来する人もいるようですが、
入国審査官に止められたりすることも考えられます。
入国審査官に止められて、いわゆる「別室送り」になって、強制送還を食らった場合、5年間、アメリカの地を踏むことができません。以前は10年間戻れなかったそうです。
許されている期間を越えてオーバーステイしてしまう、もしくは、働いてはいけないビザなのに、働いてしまった…などがある場合は、出国はできますが、次回入国をしようとしたときに、拒否されるそうです。
働いていたかどうか、なんてバレなさそうだと思うのですが、怪しいと思った場合、入国審査官は、Facebookを見たりして、その人の行動を確かめたりするそう! もちろん人によって調べたり調べなかったりがあるようですが、バレないだろうなとちらりと働いたりする、というのは、結構危ない道のよう。
そんなこともあって、アメリカに住みたい&働きたいならば、永住権や労働ビザなどが必要なんですね。
誰が応募できる?
グリーンカードに応募できる条件は、
●抽選プログラム対象の国で生まれていること。
●高校を卒業していること、です。
抽選プログラムの対象の国、というのはどういうことかと言うと、過去に5万人以上、移住者をアメリカに送り込んでいる国は、その資格がなくなります。
現在は、バングラデシュ、ブラジル、カナダ、中国(本土生まれ)、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ハイチ、インド、ジャマイカ、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、ペルー、フィリピン、韓国、イギリス(北アイルランドを除く)とその属領地域、ベトナム、生まれの人は、応募できません。
香港、マカオ、台湾生まれの人はOKです。
ということで、日本生まれの人は大丈夫。
わたし達がどう応募したのか。
「あ、わたし達、応募できるんだね」と知ったのは、応募期間があと2週間、くらいのタイミング。
なので、急に調べて、応募することにしました。
そんな、グリーンカードに応募した詳しい経緯は第一回に書いた通りなのですが、どんな風に応募したか?? というと、代行会社を利用しました。
夫婦ふたり分の証明写真代、応募書類作成代で1万6千円。
当選した場合の資料作成などのサポートもついていました。
当選すると思っていなかったので、当選後のサポートについてはノーマークだったのですが、これを、当選後に頼もうとすると、10万円程度かかるようです。
いちおう値段の調査に。。と2社ほどに当選サポートの値段を聞いたのですが、
1社(代行会社)は10万円、
もう1社(移民弁護士事務所)は20万円以上、という回答でした。
どんなものが当選後に必要なの??
提出する書類は、DSP-122(当選者のみ)、DS-230というもの。
それから、ビザ用の写真です。
これをまずは提出します。
この書類を作る前に、代行会社から1通の書類がきました。
それは契約書みたいなものなのですが、当選の手続きに入るけれど、グリーンカードが発給されることを保証するものではない、発給されなかったとしても、その責任を負いません、といった内容が書かれていました。
なんで、こんな誓約書を交わすかというと、
当選しても、発給されなかった人が、実際にいるからです。後で触れますが、申請内容と実際が違った、ということで、発給されないことがあります。
こういう誓約書を交わすのか~と思いながら、サインをして、DSP-122、DS-230の内容を日本語に訳したシートに日本語で回答し、ビザ用の写真を撮って、サポート会社に返送。
後日、英訳された2つのフォームが届いたので、そちらにサイン。
フォームには、生年月日などから始まり、既婚未婚(何回結婚したか)、出生地、学歴(小学校から!)、アメリカに行ったことがあれば、その全ての年月日とすべての訪れた都市、両親の出生地、母親の旧姓などなど、盛りだくさんの内容を提出します。
この時に、例えば再婚していて、今は一緒に暮らしてはいないけど子どもがいる。。などといったことを申請しそびれる。もしくは、犯罪歴があるのに、それを書かなかった、などの場合は、と、後から「ウソをつきましたね」ということで、ビザが下りなくなってしまいます。
なので、記入は慎重に、かつ正直に。
毎回の書類に、署名を書くところがあります。「この書類に間違いや虚偽がないことを誓います」と書かれたところにサイン。なので、あとから違うと、モンダイなんですね。
そうして、この2種類のフォーム、写真を、国務省KCC(ケンタッキー・コンシュラーセンター)に送り、大使館面接の順番が来るのを待ちました。
写真は、このタイミングでぜひ、データをもらっておき、焼き増ししたほうがいいです。
以降、大使館面接のときも提出しますし、健康診断にも必要です。
我が家はこんなに何度も必要になると思わず、毎回撮影しなおしたので、無駄なお金を払ってしまいました。。写真屋さんも3回目くらいで、「あれ(1回目に撮影したもの)、データにしておけばよかったですね」、と言っていました。ただ、「ビザ用の写真を撮りたいんです」というのは、なんとも嬉しい言葉でした。だって、当たらなければ、必要もない写真だから。
無駄なお金を払ったのはよくないけど、いい思い出です。
詐欺に注意を
グリーンカードへの応募書類と当選後の書類、自分たちでやるべきか、サポート会社に頼むのか、すごく迷うところだと思います。
応募書類は、まぁ、簡単な記入内容です。名前や生年月日、婚姻歴、メールアドレスなどなど。写真を撮ることも、自分でできると思います。
アメリカの国務省が発表しているPDF、応募のためのインストラクションには、応募は自分ですることを強く勧める、という一文がかかれています。
何でだと思いますか?
詐欺が多いからなのです。
必ず当選させてあげるから、といって高額を請求したり、手続きに法外な値段を取る人がいる・・・と。
聞いた話では、70万円出せば永住権を取ってあげる、といわれ、払ったらその人と連絡がつかなくなった。。という詐欺もあったそうです。これ、声をかけた人も、かけられた人も日本人、です。哀しい話ですよね。人のアメリカに住みたい! という夢につけ込んで。
応募には、本来1円もかかりません。
無料でできます。
だから、自分でやりなさい、ということなんですね。
代行申請の会社を選ぶ際も、法外な値段でないかどうか、数社確認してから選んでください。ざっと調べると、1人当たり、だいたい6~8千円くらいだと分かりますよね。
そうした時に、70万って言われたら、おかしいと気がつけるはず。
そして、必ず当選する方法はありません。
平等に抽選にかけられているだけなんです。
だから、「必ず当選させてあげる」も、冷静に調べてみると、ウソだと分かります。
この手続きを終えてみての、わたしの感想の範囲では、おおもとの応募書類と、当選後の1回目に送る書類は、まぁなんとか自分でできなくもなさそう。その後の、大使館面接前に用意する書類は、結構めんどくさそう。。というものです。
ですので、英語が結構できるなら自分で。不安がある場合は、代行会社も含め検討。その場合、代行会社を使うなら、はじめから当選後サポートもつけておいた方がよいと思います。
自分で全部やりました! という人も多くいます。
できないことではないんですよね。英語がある程度得意な必要はありますが、Google先生が何でも訳してくれますし。何より、アメリカに住んだら、英語で暮らしてくわけですから、英語の書類は読めませんとか言ってちゃだめなんですよね。←これは、自分に。。
応募の話は、ここまで。
次は、大使館面接前のことを書きたいと思います。
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