見出し画像

「体外受精」を初めてやるとなった時、怖いことって
・自己注射
・麻酔
・採卵の痛み
が主じゃないかなーと思います

体外受精を始めたら大体「自己注射」は通る道
もちろん、病院に通って注射することもできると思いますが、それだとほぼ毎日行かないといけないから、自宅で自分でできる「自己注射」って画期的ですよね

でもさ、自分で自分に注射打つって何!?て感じじゃない?
ド素人が針指していいんですか!?てならん?

でもインスリン注射とかする方もいらっしゃるし、意外と普通なことなの?わからなすぎて脳がバグってくるよね

ということで、今回は初めての自己注射体験記!


動画を見てドキドキ、ワクワク(?)

今日から自己注射開始だ!という日(注射を受け取る日)はかなり緊張していました

でもちょっとワクワクする気持ちも…笑
体外受精初チャレンジだから「いい結果がでるかも!?」という希望の光もあったし、
「新しいことをやる」て怖いけどどうなるんだろー?という好奇心で楽しくなっちゃうタイプなので
ちょいワクワク

看護士さんに「この動画を事前に見ておいてくださいね」と言われ、自己注射についての動画を見ました

今の時代って本当に便利だよね…動画ってわかりやすいもん

さー!真剣に動画を見てみましたが、やはりいざとなると自分の…腹に…腹に腹に…自分で針を…針を針を…うううううん…となります

仕方ないよね?やったことないし、そんな医療行為

しばらく待っていると看護士さんに処方室(個室)へ呼ばれ、「今日の分は練習で一緒に打ってから帰りましょうね」と言われます

さすがに病院も「はい、お注射です!あとは自分で頑張って!」とは言いません
1回だけ指導と練習がありました(よかったー)

練習があってよかったー!

でも練習1回だけなんだ…
1回でできるようになるのかしら…

なんて思っていましたが、自己注射のレクチャーがスタート!

看護師さんの指導の下、処方室で練習開始です

最初は私が緊張しているのが見て取れたのか「緊張されてますかー?大丈夫ですよー!」と和ませてくれました(看護師さんとっても優しい)

「動画見ましたか?見てわからないところ、不安なところありましたか?」
と聞かれ、何か聞いたかな…覚えてない(おい)

けど、すぐに使用する注射器や注射針、薬品の説明があったと思います

そして「じゃあ、さっそくやってみましょう!」といきなり実行開始です

私が初めて使用したのは自分で薬を作るところからのタイプだったので、工程数が多くちょっと大変

薬の作り方

①最初は太めの針を準備
②液体の薬品の小瓶の蓋を割って(!)スタンバイ
③液体を吸い出して粉の入った小瓶へ移す
④粉を溶かして液体を注射器で吸い出す
⑤もう一つの小瓶へ液体を移す
⑥粉を溶かして液体を注射器で吸い出す
⑦針を細い針へ付け替える
⑧注射器内の空気を抜いて、注射部位を消毒
⑨いざ!レッツ自己注射!

こんな感じでした
やること多いな…と思いながらも看護士さんの指示通りに液体を作ります

それぞれの項目で注意事項があって、

例えば
②はガラスの小瓶の蓋を割って開けるのですが(もちろん割りやすい形状になってます)
強い力はいらない、必要なのは素早さ!そしてガラスだから手が切れるので触らない!
とか

④⑥の液体を吸い出すのは、規定の量が入っているのでなるべく全部!残さず!吸い出してね!(じゃないと薬の効果が弱まるよ)
とか

他にもいろいろ…

うん、ちょっと待って、すみません
メモとってもいいですかー???
(実際には取る時間はなかったから終わってからもらった説明書に自分で書いたんだけど)
て感じ

注意事項が多すぎるよ…!体に使うものを作ってるんだから当たり前だけど

いよいよ自らの腹に注射を

かなり真剣に薬作りに集中したため、最初の緊張はどこへ状態

それが狙いか!(多分違う)

でもなんか覚悟は決まった!て感じ

看護士さんに促され、お腹の皮膚をつまんでえいやー!ぷしゅー!

刺さっとる…
自分の腹に針が…
そして液体を自ら入れておる…
なかなかない体験♡
(この先何度もやるけどな)

てなわけで、意外とフツーにできちゃいました

刺さっているところ、まじまじと見ちゃった

注射終わった後に「すごく落ち着いてましたね!」と言われました
うん、想像していたより大丈夫だった
刺さないと終われないし、ササッと済ませちゃいましょ、て感じで

その後最終確認をして、看護師さんに「とっても上手でしたー!お家でも大丈夫ですよー!」と見送られ、すごいやり遂げた感とドヤ顔で処方室を後にしました
(あの時お世話になった看護士さん、本当に優しくて嬉しかったです!)

感想

思っていたより結構すんなりできました

看護士さん曰く、「針とか苦手な人は刺すまでに結構時間かかったりするんですけど、かなりサクッといかれましたねー!」と

私的には薬作る時間にちょっと冷静になってよかったのかもしれません

でもやはり未知のものは怖いですよね
私も動画見るまでが一番怯えていたかも
わかってしまえば(全貌が見えてしまえば)、それくらいのことかーくらいに思えます

確かにすごい細ーい針で皮下脂肪に注射するだけなので、最初のチクッとする感じもそこまでじゃないです

採血の時と痛みを比べると、採血が10なら自己注射は5くらいかな?

なんかあまりにも、スーッと針が入るので手ごたえなくて不安にもなりましたが、そこまで痛くはないので数回で慣れました

(この「手ごたえがない」ていう表現、昔のドラマの「ケイゾク」思い出しちゃうんですよねー)

最初は自分で薬品を混ぜて作るタイプのものだったので、なんか「打つまでが大変!」という印象
注意事項もたくさんあったし

早めに作り始めないと指定された時間に注射打てないという
(私はとにかく丁寧に!間違わないように!とやっていたためか、作るのに10分くらいかかってました)

その後ペンタイプになったので「なんだー!最初から薬ができているものもあるんじゃーん!」て思いました
(全部自分で作るものなのかと)

あのタイプの注射は最初の1回しか使ってないので、保険適用じゃないのかな、わからんけど
(今まで採卵4回していますが、1回保険適用外、3回保険適用でやってます)


しかし、「薬を自作する」方に正直びっくりしたなー

だって粉の入った小瓶に注射器で吸い取った液体を移し替えて粉を溶かして自分で作るんですよ?

こんなの素人やっていいの?て感じ
薬の新鮮さが命!なんでしょうね

そもそもガラスでできた小瓶の蓋を自分で割って開けるんですよ

軽く力を入れると小瓶の上の部分が折れて開く仕組みなのですが、斜め上に引き上げるように手を動かすことがポイントだそうです

勢い余って開けた蓋がどこかに飛んでいかないように、とか
ガラスだから触ると手を切るから気をつけて!とか

この小瓶ちゃんにはだいぶ気を使いました…

でも開ける時「ポン」ていい音するんだよなー

いまだにちょっと心配なのが中に入っている空気
空気抜きはするんですよ、するけど残ってるんだ…

空気血管に入ったら死ぬ、て聞いたことあるし…怖い!てなります

でも注射器の中の空気を完全に抜ききることは難しいらしく
(注射器のタイプによると思いますが)、刺すとき空気は上にくるようになっているからあまり気にしなくてよいとのことでした


初めてでわからないことだらけなので、怖いことや不安なこともたくさんありますよね

クリニックや病院、使う薬剤によって対応も異なるかと思いますが、「自己注射ってどんな感じなの?」という方に「そこまで怯えなくても大丈夫そうだよ」ということが伝わったらいいな、と思い書きました

お役に立てたなら幸いです!

よろしければサポートをお願いいたします!いただいたサポートは記事作成や「生きるが楽になる」発信などの活動に使わせていただきます!