トマトの思い出

其の一

小学生の頃、トマトの果肉よりも、種のプルプルしたところが好きだった

同級生の男子から、ある人が盲腸を切ったら、トマトの種が出できてんだって〜と、都市伝説めいた話を聞いてからというもの、好きな種の部分を泣く泣く諦めるようになった


其の二

やはりこれも、わたしが小学生だった頃、祖父がよく言っていた

絵里子さん、トマトはからだにいいから食べなさい

と。

今でこそ、トマトの効能がいろいろうたわれているけれど、当時は科学的なことは、そんなに明らかになっていなくて、しかも祖父がそれを知っていたとも思えないけど、トマトを勧めてくれて感謝している(96歳の大往生だったおじいちゃんに)。



#旅する日本語 #六月柿

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