読んだ本(2024年2月)
閏年で例年より1日多いはずなのに、風のように過ぎ去ってきった2月。
はなのすきなうし
マンロー・リーフ 文 ロバート・ローソン 絵 光吉夏弥 訳
あかちゃんえほんやのサブスク①
バレンタインの2月は赤い表紙の2冊だった!粋!
ふぇるどなんどは、闘い好きな牛たちとは違い、花の香りを嗅ぐことが好き。
お母さんは、ふぇるどなんどがひとりぼっちでも、寂しい思いをしていないとわかると見守る。
スタッフさんからのメールに「優れた育児書とも言えるでしょう」と書いてあったように、あれこれ小手先テクニックやノウハウが書かれている育児書より、ぐっと印象に残る。
クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬
北川佳奈 作 くらはしれい 絵
あかちゃんえほんやのサブスク②
もし、子どもの頃にこの本に出会っていたら、ふたりのことが好きになっていたと思う。
2022年初版だから、それは叶わないのだけど。笑
クーちゃんとぎんがみちゃん、それぞれ、似ていたなって思い浮かぶ「あの子」がいて、タイムスリップした気分になったりもした。
どこかの国の物語の雰囲気も感じつつ、春夏秋冬があり、年越しや福引券が出てきて日本も感じる。
ふたりの性格は違うけれども、足りないところを補いあったり、想いあったりする姿から、お互いをとても大切に思っていることが伝わってきて、温かい気持ちになった。
そうそう、「どこかの国の物語」を感じるのは、くらはしれいさんの絵の力も相待ってかもしれない。
『王さまのお菓子』の絵を描いた方なのですね。ガレット・デ・ロワの!
鮮やかな赤の表紙に惹かれるのか、2冊をリビングの本棚に並べたら、息子、それを取れー!と強い意志を示してた。
侍女の物語
マーガレット・アトウッド 著 斎藤英治 訳
1985年に出版されたと知り、慄いた。すごい。
アトウッドは、ブッカー賞も受賞していて、学生の時から読みたいと思いつつ、タイミングを逃してきた。
が、パッと取ったタイミングが、先月のフェミニズム関連からの流れで、面白いもの。
ディストピアだけど、目の前に景色がありありと浮かぶ描写の緻密さによって、錯覚を起こすほど。
Netflixでドラマ化されて、さらに注目を浴びたそう。映像化に興味あるが、シーズン5まであるようで、ハマるとヤバそうだから、いまはやめておこう。
誓願
マーガレット・アトウッド 著 鴻巣友季子 訳
『侍女の物語』で描かれたギアレデ国の10数年後。前作とは異なる立場の3人の視点から語られ、よりギアレデ国が立体的になった。
エンターテイメント感というか、3人の視点で描かれることもあり、『侍女の物語』より一気に読み進められる感覚が強かった。
アトウッドは、現実にないことは描かないと断言している。即ち、ギアレデ国はいまもどこかに存在していて、その「どこか」は、案外近くかもしれない
別冊NHK100分de名著 フェミニズム
加藤 陽子 鴻巣 友季子 上間 陽子 上野 千鶴子
子育てに迷ったときのお母さんへの言葉
佐々木正美
図書館に別の本を借りに行ったときに、見つけた1冊。佐々木正美先生の本は何冊か読んでいるけど、この本は、子育て中で時間のないママがスッと先生の言葉を受け取れる構成だと思った。
飽きっぽいから、愛っぽい
岸田奈美
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000374028
岸田奈美さんの書く文章が好きで、noteでマガジン購読はかれこれ数年になるが、エッセイ集は初めて手に取った。
場面がはっきりと思い浮かぶ天才的な文章力、絶妙なリズム、面白くて、優しくて、それでいて深い彼女の言葉に虜になる。
リボン 小川糸
『ライオンのおやつ』が好きで、読んだことのない小川糸作品を、と思って手に取った。
が、読んだタイングが悪かったから、アトウッドの重厚な物語から抜けきれず、小川糸ワールドを楽しみきれなかった。
大事なことほど小声でささやく
森沢明夫
子どもとの関係がかわる自分の親に読んでほしかった本
フィリッパ・ペリー 著 高山真由美 訳
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
岸田奈美
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