見出し画像

仕事終わりの寄り道

6月もきのうで終わり、1年も半分終わり。
祝日のない6月の始まりだ〜と憂鬱に迎えた幕開けから、ジェットコースターのごとく過ぎ去っていった。

一昨日、久しぶりに仕事終わりの「寄り道」をした。
最近は、もっぱら会社と自宅の行き来のみ。
以前は、ふらりと寄り道して帰ってくることも多々あったが、コロナになってからめっきりだ。

目的地は、赤羽末吉展を見るべく、銀座は教文館ウェンライトホール(と子どもの本のみせ ナルニア国)。
月末・期末ということもあり、1日バタバタとしていたから、お昼に先輩に誘ってもらったときは、今日は無理かなぁと思っていたのだけど、展示も6月末まで、行かなかったら後悔しそうだと思い、パタリとパソコンを閉じて、夕方に会社を出た。

展示はとてもよかった。心にこう、ぐっとくる感じ。小学校の国語の教科書にも採用されている『スーホの白い馬』は、絵本とはまた色味が違って、深く、特に表紙の色が印象的だった。

大学生の頃は絵本美術館でアルバイトをしていたので、原画を見る機会にも恵まれていたけれど、最近はお知らせを見ても気付いたら会期が終わってしまっていた…なんてことも多く。

「名作」と言われる絵本の絵は、ぐっと心に伝わってくるメッセージがある。忘れかけていた感覚に、わーっと心が喜ぶ感じ(笑)で、興奮冷めやらぬまま、子どもの本のみせ ナルニア国では、家の本棚に仲間入りさせたい2冊の赤羽末吉さんの絵本を買った。

閉店時間だったので、名残惜しい気持ちをのこしながらも、蛍の光が流れるお店を後にして、外に出ると雨が降っていた。

お腹も空いてたから、ご飯でも食べて帰る?と先輩の嬉しい言葉に2つ返事。雨の中だったけれども、京橋駅近くまでテクテク歩いて、南インド料理屋さんに滑り込んだ。先輩のおすすめ料理と、マンゴーラッシーを注文したが、非常に美味しかった。(ちょっとお子ちゃまなわたしには辛かったが。)そして、お店の壁の色がまた、なんとも表現できない美しさだった。

↓↓ほら、みてみて!



実は、大学院時代、Arundhati Royという南インド(ケララ)出身の女性作家の研究をしていた。南インドには、タラブックスさん(こちらはチェンナイ)というとっても素敵な出版社もあって、いつか足を運びたいと、密かに恋焦がれている。

つらつらとまとまりのない文章になってしまったが、潔く会社を出てきてよかった!と思う、仕事終わりの寄り道のはなし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?