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顧客ニーズは現在と将来でどのように変化するか


自分たちの提供するサービス・事業の、お客様が誰であって、その市場がどこにあるのか把握することが大事です。では把握したお客様や市場はずっと変わり続けず、一定のものでしょうか。

ITコーディネータの学ぶIT経営推進プロセスガイドライン(PGL)では、「顧客・市場を明確にし,何を望んでいるのかを把握し,顧客の現在と将来にわたる要求と期待を確認すること(一部略)」とあります。

市場は常に変化し、新たな競争相手が現れることがあります。顧客の年令も少しずつ上がっていく中で、ニーズも変わってきます。

顧客の現在の要求だけでなく、将来の需要も予測することが成功の鍵です。

「現在と将来の要求やニーズ」とは例えばどのようなことでしょう。ここではITツールに絞って考えてみましょう。

現在と将来のニーズ事例


  1. 現在の要求:高性能なデバイス 将来の要求:節電・効率の高いデバイス

  2. 現在の要求:パソコンにインストールするソフト 将来の要求:クラウドのソフト

  3. 現在の要求:セキュリティ対策を重視 将来の要求:プライバシー保護を重視

  4. 現在の要求:デスクトップPCを使用 将来の要求:モバイル端末を使用

  5. 現在の要求:リアルタイムで情報収集し予測分析 将来の要求:AIによる自動化で予測分析

  6. 現在の要求:データセンター内でのサーバ設置 将来の要求:クラウドサーバ

  7. 現在の要求:SNSを活用した顧客サポート 将来の要求:仮想現実を利用した顧客サポート

  8. 現在の要求:テレワークをサポート 将来の要求:リモートと出社両方をフレキシブルにサポート

  9. 現在の要求:アクセス解析からの分析 将来の要求:コンテンツそのものの分析

  10. 現在の要求:大量のデジタル広告 将来の要求:パーソナライズされた1 to 1マーケティング

現在と将来の考え方

少し前と現在、という考え方で振り返ると分かりやすく識別できますが、現在と将来、という視点にたつと難しくなると思います。

自分たちの3年後、5年後は、顧客と市場の3年後、5年後でもあります。自分たちが日々を重ねて進歩していくのに、顧客と市場は変わらないということはありません。ともに変化し成長する存在として認識し、定期的な情報収集をしていきましょう。

イラスト:Canva

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