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中小企業向けハイブリッドセミナー開催までのケーススタディ

概要

ITツールを販売するA社で、ハイブリッド型のセミナーを開催することになった。タイトルは「中小企業に必要なマーケティングスキルの初歩」

主催者のバックグラウンド

主催者A社は、マーケティングに活用可能なITツールの販売および運用支援を行っている地方の商社である。

この会社は、商圏内における中小企業のITでの販促活動をサポートすることを目指しており、その業績向上がビジョンになる。

しかし、最近は大手クラウドや首都圏の業者などが有用なサービスを提供しており、売上が伸び悩んでいる。そこで新規開拓・販促活動の一環として、セミナーを開催することにした。

開催の目的

中小企業が業績向上のために必要なことは新規顧客獲得である。そこで、売れる仕組みを作るマーケティングの知識を習得する機会を企業側に提供するために、著名な講師を招いてセミナーを実施することにした。

このセミナーの主な目的は、参加者にとっては、新規顧客を獲得し、業績を向上させるための知識とスキルを提供することであり、主催者側としては、セミナーを通じて中小企業との関係を深め、自社のITツールの販売促進を図ることである。

そして具体的な成果として、会場での個別相談または参加者のお名刺交換などでご提案機会を頂きたいと考えている。

ターゲット

このオンラインセミナーの主なターゲットは、地方の中小企業の経営者や広報担当者である。マーケティング部署の少ない地方では、顧客獲得のためのマーケティング活動に関心があり、そのための情報を収集したいと考えている方々が多いと考えた。

セミナー概要

  1. 主催者挨拶

  2. 基調講演:中小企業に必要なマーケティングスキルの初歩

    1. マーケティングの基本概念とその重要性

    2. 顧客の理解と顧客獲得のための戦略

    3. デジタルマーケティングの活用方法

  3. ゲスト登壇:実際のマーケティング事例の紹介と分析

  4. 自社のITサービスのご紹介

  5. 閉会挨拶

各セッションの後には質疑応答の時間を設け、参加者が具体的な疑問や課題について深く理解する機会を提供する。

講師・登壇者の検討

マーケティングについて初心者にも分かりやすい内容にしたいため、講師経験の豊富なマーケティングの専門家を検討した。また、地域企業の経営者を事例紹介者として招待することで共感を深めたいと考えた。

主催者からは自社のITツールのデモンストレーションを行い、その活用方法や効果を具体的に説明してもらいたいと考え、人選を検討した。

開催方式の検討

主催者は、セミナー開催にあたり、会場参加とオンライン参加の選択ができる、ハイブリッド型のセミナーを検討することにした。その理由は、より多くの人々に参加してほしいことと、平日日中の開催とするため、実業務に多忙な広報担当者が自社から参加できるオンライン配信を取り入れた。また、会場でそのまま商談できるようにするため、セミナー終了後の個別相談を行うように企画をした。

開催にむけての準備

ハイブリッド型のセミナー開催に向けて、以下の準備を行った。

  1. オンライン配信のための技術検証と設備の準備

  2. 会場の手配・設備などの準備

  3. 講師・登壇者の調整

  4. プロモーションの計画

課題

A社は、イベントにブースを出展したことはあるが、セミナーは初めてであり、しかもオンラインとなると知識も少ない。課題として以下の様なことがあった。

  • セミナーの運営経験がないため、技術的な課題

  • 集客活動に不安がある

  • 参加者の関心を維持し、セミナー中に離脱しないような工夫が必要

  • 会場の運営体制をどのように行うか

課題解決

  1. オンラインセミナー配信の専門家に相談しトラブルを防ぐ

  2. オンラインで参加できるようにすることで参加者を増やす

  3. 利用会場のスタッフに協力を仰ぎ機材関係などの調達を行う

  4. 名刺交換や商談・展示ブースを設け、参加者との交流を図る

集客方法

集客方法としては、既存顧客へのメール送信、SNSの利用、プレスリリース、ネット広告などを活用することを検討した。

Canva

まとめ

ケーススタディをつくってみた理由として、地方発の中小企業向けセミナーでも、適切な準備と宣伝により、新規顧客を獲得し、ビジネスを拡大するためのセミナーを成功させることは可能です。どこにでもあるようで、オンラインとなると同様の事例を探すことが難しいことがあります。このケーススタディが参考になれば幸いです。


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