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たとえあなたを忘れても

2023年も早くもあと2週間。秋ドラマが続々と最終回を迎えている。
毎期、1本は必ず1作品は全部見て少なからず思考の糧になる俄かドラマ好きの私ですが、今期は「パリピ孔明」「たとえあなたを忘れても」を全話みました。「いちばんすきな花」も全話見ると思います。

そんな「たとえあなたを忘れても」という一昨日最終回を迎えたドラマを見たお話。
https://www.asahi.co.jp/anawasu/?fbclid=PAAaYkKxv6EVfJUUr_5WoFrY9ZRaScH4HrLcop-fWsHvz1NgxJBRlIuJNi6q8_aem_Af6NlaAd5YhN-EsCEKAx8Si8GMTm_towYcylXfZ7wTgYLuhwsMSCsDlOe4qrlswYNck

まず、テレビっ子の私は、何かない限り常に家ではテレビがついていて、基本チャンネルはフジテレビ、休みの日の朝ドラと、たまに見たい番組や逆にフジテレビじゃないと思ったらチャンネルを変える。

そんな環境下で何故か見たいと惹かれたのがテレビ朝日系列、日曜日の夜の「たとえあなたを忘れても」だった。そして全話制覇することになる。基本リアタイ、帰れない日や寝ないといけない日、寝てしまった日はTVerに頼りました。

惹かれたポイントを羅列してみる

ピアノ講師、美璃の仕事
空の職業はキッチンカー
記憶を忘れないために写真を撮る
美璃と空を取り巻く登場人物の温かさ
映像の美しさと儚さ
空と月がキーになる

などと、私が好きな表現方法や思考が散りばめられていた。主人公、美璃は1話でピアノのレッスンの仕事がさまざまな事情で減らされていき、その時期、自分もダンスの仕事が縮小されたのでひとごとと思えなかったのが導入だったように思います。

「記憶を写真に残す」という作業。記憶に障害を持っている空は、写真を撮ることで自分の手がかりにしている。私は記憶に障害はないけれど、いつからか、自分の思い出を忘れないために沢山写真を撮っている。なんだか、その考えが認めてもらえた気がして嬉しかった。もうひとり、記憶に障害がある茜という女の子がいる。終盤、茜ちゃんの元カレが登場し、茜との写真を残していた。賛否両論あると思うけれど、私も、可能な限り写真は消したくない。

最終回と最終回手前の回、仕事でリアタイが出来ず、Twitter(X)でリアタイしている方々のツイートをみながら帰ってTVerで見た。だから、話の流れや結末はわかっているけれど、それを超える自分の目で見た視聴になった。

特に各話のラスト。
答えを言葉で伝えずに映像と身体表現で伝える。それが本当に美しくて、言葉だけに頼る表現が表現ではないと思っている私には好きな場面でした。
最終回手前回では不穏な空気にさせ、最終回、同じ映像で見方が変わる。
幸せではないのかもしれない、でも、幸せかもしれない、記憶はなくなっても、身体が覚えていて、好きな人のそばにいる。美しいラストシーンでした。

そんな余韻に浸りながら眠った翌朝、堀田真由さん(美璃役)のインスタを見て、この人が美璃を演じたから、美璃に人間らしい血が通っていてこの物語に惹かれていったのだろうと納得した。


特別何かがあったとしても、なかったとしても、今日があって明日があることは奇跡。だから毎日を大切な宝物として生きよう、そう日曜日の夜に思える素敵な作品でした。丁度自分自身にも周りにもそういう気持ちがあったから余計そう思ったのかもしれない。

最終回の日の空を添えて。

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