見出し画像

『自分を大切にする』が出来るようになるまで ~夫婦学を学んだ4ヶ月~ ⑥

閲覧いただきありがとうございます。夫婦学認定講師の絵里香です。

前回の続きです。

前回の記事の終わりに『夫は戦う相手ではない』の意味がわかったと書きました。

今まで『夫と戦っていた』んです。
なんなら『夫と戦って勝ちたかった』んです。

頑張りすぎて夫婦不仲になってしまう女性に共通する事かと思うのですが、
『私が頑張って、家事・育児を全て完璧にこなしていれば、夫が認めて大事にしてくれるだろう』
と思っていました。

特に我が家の場合、一人暮らしの経験を持ち、家事・育児もそこそこ出来る夫だったため、夫に勝つには『家事・育児のクオリティを上げるしかない』ので、フルタイム勤務をこなしつつ、食事は基本全て手作り、二人の子供のことも全て私一人で把握し、お金の管理、イベント事の準備なども全て一人でしていました。
夫の出番は2台の車の管理以外、ほぼありませんでした。

今はお空にいってしまいましたが、結婚間もなくから去年までミニウサギを飼っていました。
最初は私がかわいがっていましたが、いつの間にかウサギのお世話は夫が担うようになり、とてもかわいがっていました。
当時は
『一生懸命ウサギのお世話はするのに、なんで我が子を同じようにかわいがってくれないんだろう。』
と不思議だったし、
『同じように我が子も大事にしてよ!』
と悔しいような腹立たしいような気持ちでしたが、彼の我が家での居場所を与えてくれていたのは、間違いなくウサギの存在だったんでしょう。
それくらい、彼は我が家での居場所をなくしてしまっていたんだと思います。
そして、『夫を頼らない』ことで居場所を奪ったのは私なんですね。

そのことに全然気付いていませんでした。

ですが、私は無意識に『夫がいなくても1人で完璧に出来る私』を目指していたので、夫は不規則勤務でいつ家にいるかわからない状態、休みの日になれば趣味のサッカーなどに出掛け、家事・育児には最低限しか触れず、『私が1人で完璧に出来る状況』を作り続けてくれていました。
全ては私の願い通りだったんです。


そう気付いた時に、夫を尊敬する気持ちが芽生えました。
なんて寛大なんだろうと。
家庭に居場所がほとんどないにも関わらず、浮気や不倫などの外を向くわけでもなく、だからといって暴力や暴言なんかもなく、給料は全額家に入れてくれて、私の家事や育児に文句も言わず、頼んだこと(私が頼み下手なので、数少ないですが)はちゃんとやってくれる。
そして何より、私の良いようにやりたいように全てを託してくれている。
それこそが『彼の愛情表現なんだ』と。
それだけ『私を信頼し、愛してくれているんだ』と気付けたんです。

『私は彼のようにはなれない。彼の器の大きさに勝つことも出来ない。』と
やっと戦いの土俵から降りる事が出来ました。

そして、『私は”女”という肉体を持っている。弱くて情けなくて、本当は1人でなんて頑張れない私がいる。これはどうあがいても今の私には変えられない”事実”。いつか来るかもしれない”万が一”のために強くなろうとするよりも、今、目の前にいる夫を大事にしたい。』と、『1人で完璧を目指す』を手放すことを選びました。

*

全ては自分が選んでいるんです。
意識をすれば、自分のしたいように選べるんです。
『選んでいると自覚すること』を知ったことも大きな変化をもたらしました。

今まで自分が行っていた、家事・育児は全て『自分でやらなければいけないこと』でした。
誰かに強制されているわけではないのに、自分がやらないと誰もやってくれないから、やらないといけないと思っていたんです。
でも、『やらない』という選択肢だってもちろんあるんです。
それを選んではいけないって思っていたので、選択肢に入れなかっただけで。

私が『やらないといけない』と思っているのは、『認められたい』のほかにもう一つあって、出来ることをやらないと『嫌われる』と思っているからでした。
今でも完全に克服したわけではないのですが、『人に嫌われて孤立する』ことを避けようとする癖がついていたようです。

『体調によって出来ない時があって、それはちっとも恥ずかしいことでも悪いことでもないし、”今”やるかどうするかも自分で決める事が出来る』
という、当たり前じゃんと思うようなことも、他人には許せても、自分には『それはサボり。頑張れば出来るんだから頑張れ!』と思っていました。

でも、そんなに頑張ってやらないといけないことなんてなくて、辛いなら休んでからやってもいいし、誰かを頼ってもいいし、明日やってもいい。
ちゃんと自分の『どうしたい?』に寄り添った選択をしてもいいんだと学びました。
”頑張りたい”を選ぶなら、頑張れば良いし、”やりたくない”と感じたなら休む選択をしてもいい。
そんな当たり前のことを『認められたいから・嫌われたくないから』、『どうしたい?』を感じる事すらせずに『やらないといけないこと』として処理してきたんです。

今では『どうしたい?』と自分に聞いて選ぶことが出来るようになりました。そうするとやっている家事・育児に『やらされてる感』がなくなります。

そして、夫に頼んだことをすぐにやってくれなくても許せるようになりました。『“今”じゃないんだけで、ちゃんとやってくれる。』と『夫を信頼できている』から。

おかげで『頼る』ことのハードルが下がりました。
完璧主義な私は『頼ったならすぐにきちんとやってほしい』という『期待』を相手に押しつけていたので。(今考えるとめっちゃ怖い。これに耐えていた夫、本当にすごい😂)


そうやって『夫を信頼』し、少しずつ『頼り、受け取る』ことが出来るようになっていきました。


次回に続きます。


*---*---*---*---*

Instagramでも夫婦学について発信しています。

@eri_eri_eri_s で検索してください。

いいね・フォロー・コメント大歓迎です🌸

*---*---*---*---*

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?