病気になって気づく、ありふれた日常が幸せということ
看護師として働いて、死に間際な人が求めるのは、家に帰りたい、自分のベッドで寝たい、焼きそばが食べたい、トマトが食べたい、公園で本が読みたい、ゲートボールがしたいなど、ありふれた日常だった。
私が入院して手術後に感じたことは、食べたいものを食べられる、行きたいところに行ける、歩ける足がある、起き上がれる体力がある、食べたいと感じる食欲がある、いつでも外に出られるなど、健康でいられる幸せや日常だった。
日常が幸せだったのか、と気づいたとき、私は呆気にとられた。幸せはすぐここに