化粧品と医薬部外品の違いって?
化粧品と医薬部外品って知っているようで違いをよく知らない、勘違いしている人も多いなーと思います。
まず、それぞれの定義について。
<化粧品>
人体への作用が穏やかで、髪や皮膚、爪の手入れや保護に用いられるもの。
→効果としては清潔にする、美化する、魅力を増す、健やかに保つものです。
「ニキビを防ぐ」「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」などの医薬部外品で使用される記載は薬機法で認められません。
<医薬部外品>
治療を目的とする「医薬品」と、人体への作用が緩やかな「化粧品」の中間的存在。主に「予防」を目的とする。
※「薬用化粧品」とは、医薬部外品として認められた化粧品のこと。
→厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されているものです。そして医薬部外品として国に申請されているものです。
一見すると、効果効能が記載されているので「あ、じゃあ有効成分が入っているから医薬部外品の方がいいの?医薬部外品の方が成分が濃そう!」と勘違いする方が非常に多いです。
医薬部外品は有効成分が定められている有効とされる濃度が入っている、というものです。
すなわち、高濃度で配合しているわけではないです!
むしろ一定の濃度で配合しなければいけないので、高濃度で配合できないんです。
わかりやすい例で、ロート製薬さんの化粧品でご説明します。
■メラノCC
こちらはブランドの中のほとんどの商品が医薬部外品です。
有効成分とされているビタミンCの配合上限濃度は3%まで、となっています。
ですのでメラノCCシリーズの医薬部外品はビタミンCの濃度は3%以上はありません。
■オバジ
こちらのCセラムシリーズは、5・10・20・25%とビタミンCが高濃度配合をされています。
そう、むしろ一般化粧品の方が高濃度配合ができるんです。
これはあえてロート製薬さんが医薬部外品にせず、高濃度にすることで効果実感を追求したんじゃないかなーと予想されます。
もちろん、メラノCCも十分に効果を発揮してくれるものです。
より高濃度のビタミンCを感じたい!という方にはオバジがおすすめですが、注意もあります。ビタミンCが高濃度で配合されていると、肌に赤みが出たり、ピリピリとした刺激を感じる方もいらっしゃいます。
何よりオバジ(ロート製薬さん)のすごいところが、壊れやすい&安定しにくいピュアビタミンCを安定化させて25%配合できるということ!!!
これって世界の中でもトップレベルに技術が高いってことなんです!
分子量を小さくすることで角層にしっかり届く処方にしているから、浸透力もいい。
一概に「医薬部外品の方がいい!」ということではなく、「高濃度の化粧品の方がいい!」というわけでもありません。
芸能人やインフルエンサーがおすすめしていても、そもそもの肌質が全く違えば自分のお肌には合わないこともとても多いです。
成分によっても、その時々で肌の状態も様々なので、自分の肌状態に合った化粧品や成分を選択するようにしましょう。
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