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022.親子関係の変化
息子がアルバイトを探している。大学進学にあたり、授業料以外は自分で稼いでねと伝えたからだ。あれこれ探しては面接に行っている様子。アドバイスを求められたので控えめに伝えてみた。それを素直に聞いて、取り組んでくれるのがうれしい。
私自身は高校を卒業してからというもの、親には一切アドバイスをもらわなかった。私とは生き方も時代も大きく違って、参考にならなかったからだ。親も私にはなにか言おうとは思わなかったようで、私が決めたことを信頼して応援することに徹してくれていた。
と言えば聞こえはいいが、おそらくは自分たちのことで忙しかったのだと思う。彼らは自営業だったから、24時間いつも仕事のことが頭にあった。私はそれを側でみていた。
そんなわけで、親からはいつもほっとかれている感覚があって寂しかった。母にしっかりとかまってもらったのは保育園ごろまでのような気がする。寂しい気持ちを認めるとつらくなるので、大丈夫大丈夫平気平気、が口癖になり、寂しくないふりをしたまま大人になってしまった。
話を元に戻そう。息子がアルバイトを探している、という話だ。
バイト先を決める過程で、本人からアドバイスを求められた。思ったことをいくつか伝えながら、高校生以上の子どもにするアドバイスって、親のそれではなく社会人のそれになるのだなと感じた。
私は親からこの手のアドバイスを受けたことがない。友達や先輩の話を聞きかじりながら、当たって砕けろで体当たりしてきた。先に知っておいたらよかったことなんて、山のようにある。自分でやってみてわかることももちろんあるけど、知っておいて損はない。
子の経験を先回りしてとってしまわないように気をつけつつ、アドバイスした。社会人として彼に伝えたいことは意外にたくさんあって、伝える機会ができてうれしかった。私に聞いてくれてありがとう、って本人に言ってなかったな、そういえば。あとで伝えよう。
子育て期が終わって、親業はほぼおしまい。そして新しい関係性のはじまりを感じている。次のターンも楽しみだ。
感じた事を言葉にして生きています。サポート頂けたらうれしい!!