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氣内臓②〜肝と胆〜

長らく時間があいてしまいましたが
チネイザンのそれぞれの
臓器のもつ意味や役割
感情との繋がりについて
書いていきたいと思います。

記念すべき1回目は

『肝と胆』

チネイザンにおいて
『肝と胆』『怒り』
の臓腑とされています。

ではそれは何故なのか。

『肝と胆』と題しましたが、
『胆』に関しては
『肝』の名補佐役という役まわりなので
主に『肝』の視点から
見ていきたいとおもいます。

(でも『胆』がいないと
陰陽のバランスは崩れて成り立たない
重要な関係性なんです!
それだけは言っておきたい!笑)

それでは肝。
『肝』は陰陽五行において『木』
性質にあたります。

その『木』の氣が象徴するものは

季節であれば『春』
方角であれば『東』
植物であれば『発芽・成長』
色であれば『緑』

となります。

つまり

芽吹きであり
日の出であり
始まりの時。

アガったり
ノボったり
ノビたり
する氣ということになります。

その『上がりたがる氣』にあたるのが
『肝』ということになります。

そしてまた『肝臓』
臓器的役割として
主に3つ。

◎蛋白の合成・栄養の貯蔵 
◎有害物質の解毒・分解
◎胆汁の合成・分泌

その中でも生活の中で
馴染みがあるのが

有害物質の解毒・分解。

そう、お酒を嗜んだ時。

アルコールを摂取し
肝に負担がかかると
どうなるか…

氣が大きくなり
声が大きくなり
千鳥足になり
吐いてしまったりもします。

全て上がりたがる氣ですね。

本来ならば丹田に所在をおいている
『氣』が上へ上へと上昇し、
まさに地に足がつかなくなり
しまいには食べ物も胃へと
下ろすことができなくなり、
外へと放出してしまいます。

こうしたことからも
『木氣』が上がりたがる氣であることは
納得できますね。


そして『木氣』の特徴として
ブレーキをかけようとすると
さらにアクセルがかかる、
という特性があります。

お酒を飲み過ぎてしまう。
というのもまさに最たる例ですね。

そうして氣が上がった状態は
『頭に血が昇る』などと
表現されるように
イライラや怒りの感情として
認識されていきます。


それが
【肝・胆=怒り】
とされている所以になります。


では
その『怒り』ってどういう感情なの。
その『怒り』にはどう対処したらいいの。
というお話です。

『怒り』

心理学的には
二次感情と言われていますね。

『怒り』の下には
また何かほかの怒りを誘発する
感情が隠れている。ということです。

それはなんなのか。

私が体験してきた中では
恐れ、悲しみ、寂しさ、恥ずかしさ
であることがほとんどでした。


例えば
めちゃくちゃ単純にいうと

「なんで分かってくれないの!(怒)」
       ⇩
「分かろうともしてくれなくて悲しい!(悲)」

とか

「見ないでよ!(怒)」   
       ⇩
「見られると恥ずかしい(恥)」

とか

「バカにされてる!(怒)」 
       ⇩
「自分のダメな部分みられるの怖い。
それ知られたら人が離れていって
孤独になっていってしまう。(恐)」

など。


怒りに至るまでには
何かしらの感情を通過しているんですね。


でも怒りのエネルギーが強すぎて
そんなのすっ飛ばして
ワー!と怒っちゃうことが
多いんです。

(という私は怒るの苦手で
怒れることも健全だと思っていますが。)

なので怒りを感じた時には
その元になる感情に
気づいて認めて受け入れてあげる。
できることなら
相手に伝えてみる。

そうやって
適切に対処していくことで
昇華されていきます。

そしてそれらの感情は
突発的なようで
実は自分という長い歴史の中で
創りあげられた思考や
体験に基づく感情のパターンに
反応していることがほとんどです。

無意識下で起こっているんです。

その無意識の中に
潜ってのぞいてあげる。
これまでにどのように
自分が形成されてきたのかを知り
感情の正体をあきらかにする。

そして認めてあげる。

それを繰り返すことで
どんどんどんどん
昇華されて楽になっていくんです。


さらに
『肝』のポジティブな側面は『親切』
『怒り』が昇華されると
いろんな怖さや悲しさや寂しさを
受け止められる自分になれる。

自分の弱さを受け入れられる強さ。
を手に入れられる。
そうすると
ドンと構えていられる余裕ができる。
そして人とも余裕をもって関われる。

余裕は優しさを生み出す。
人に親切にしてあげられる余裕ができる。
ということなんだと思います。

時間に余裕がないと
ゆっくり走ってる車とか
赤信号とかでさえ
イライラしてしまいがち。

時間に余裕があると
急いでいる人に道を譲ってあげられる。
困っている人に声をかけてあげられる。

自分の中の余裕も
同じように心のゆとりと
親切心を生み出し育み出すんですよね。

それゆえ、向き合うと楽になる。


自分自身に潜る時には
向き合うときには
怖くて逃げたくなったり
面倒で逃げたくなったり
することもあるけど
本当は逃げ続けることの方が
ずっと面倒だし
向き合った先はとても自由だから
大丈夫だよって知らせてあげましょう。

そんなふうに
今の自分を知る。ということに
氣内臓はとても助けになります。

置き去りにしていた自分を迎えに行く。
そんな気持ちで
ぜひトライしてみてほしいです。

次回は『心と小腸』
お届けしたいと思います🌈

※補足

人のニュートラルな状態は
『頭寒足熱』と云われています。

熱い氣(空氣)は
上へと上へと上がりたがるので
下からの熱が上へ
上の冷たい氣ら下へと
循環するのが
本来の姿であります。

しかし、
『肝』に負担がかかっている時は
逆に『頭熱足寒』になっています。
冷え性の方なども然り。

なので
イライラしていたり
肝に負担がかかっているなーと
思うときには
とにかく『足』を温める!
と、元の状態に戻りやすくなります👣

お試しあれ✨

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