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流暢性の錯覚と年女と戒め

2023年は、コロナ禍で堰き止められていたものが、一気にドドドッと流れ出したような感覚で、変化の多い1年でした。お世話になったみなさま、ありがとうございました。日々は地続きといえど、しっかり年末年始でお休みをとったので気持ち新たに、2024年を過ごしていきたいと思います。

さて、明日から本格的に仕事を始めるにあたり、12月の振り返りや1月の目標はまた別途書くとして、昨日・今日で知った「流暢性の錯覚」についてメモがてらnoteを書こうと思います。

「頭のなかで容易に処理できるものは、人に過信をもたらす」という。そうして生まれる過信のことを「流暢性効果」(りゅうちょうせいこうか)と呼ぶ。

 これが、なんでも「自分ならできる」と考える「口だけの人」を生み出してしまう原因だ。

 著者であるイェール大学心理学教授のアン・ウーキョンは、授業で生徒に韓国の人気グループBTSの「Boy With Luv」のミュージックビデオを見せて、そのダンスができる人はいないか、挑戦者を募るのだそうだ。

 それもほんの6秒程度の部分を10回以上見せて、賞品まで提示する。すると何人もの学生が「自分にもできる」と手を挙げる。

 結果はもちろん、実際に踊れる人はほとんどいない。

 見るだけなら簡単でも、実際にやってみると難しいのだ。しかし、プロがやすやすと踊っているのを何度も見ると、自分にもできると思ってしまう。これぞ流暢性効果による錯覚だ。

https://diamond.jp/articles/-/331259

簡単にいうと、「わかったつもり、できるつもりなってしまう(実際は違う)状態」を指すのですが、なんとなく最近、自分がそういう状態に陥ることが多いような気がして、ギクッとし戒めでメモしておきたいと思います。

越境学習に携わって丸4年、今の会社に入って9年目。若さを言い訳にできないくらいに齢も重ね、いろいろと図太くなりました。責任感の持ち方や力の抜き方を覚えてきたと思います。それと同時に、かつての自分にあったような必死さや我武者羅感(GAMU・SHA・RA……漢字が好き。笑)を失い、どこか傲慢になっているのではないか、そうだこの流暢性の錯覚的なことが起きているのではないか、と思うのです。

それは、買ってでもした方がいいと言われた若いうちの苦労かもしれないし、そんなふうに言えるほど苦労もしていないような気もするし、いや、でも確かに苦しかったし……キャリア・トランザクションかもしれないし……と、もやもや堂々巡り。

今は答えを探しすぎず決めつけず、流暢性の錯覚という言葉を覚えておき、何かにつけて「大丈夫かな、自分」と、自らに問えるようにしておきたいなと思います。

学習とは「考え方を変える」こと。これも昨年、ギクッとした言葉です。

こちらに関してもなかなか前向きな言葉にならないのですが……、アンラーニング、リスキリングなどに携わる端くれとして、自らもまたある考えに固執するのではなく、変化を取り入れていきたい、柔軟でいたいなあと思うのでした。

2024年は辰年です。年女です。(なんとなく辰年生まれの年女って強そう)

どうやら変化が吉のようなので、さらなる変化に期待して、心の柔軟性、豊かさを大事にしていきたいです。
お仕事で関わるみなさま、キャリコンのみなさま、おともだちのみんな、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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