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女性の身体について【その3】〜お金編〜

 前回の記事で子宮について書いたっきり10ヶ月が過ぎました。次は不妊治療に関わる金銭云々について書こうかなと言い放ったまま10ヶ月が過ぎました。はい。

 この10ヶ月の間、色々な検査をしたり薬を変えたり仕事を思いっきり休んだりしてみたのですが、どうやら私の身体はガチの不妊体質なようで未だに妊娠に至っておりません。

 通院を始めた2年ほど前は、薬で排卵を促して、その直後に医師の指示でいわゆる夫婦生活を営んで妊娠を目指す「タイミング法」というものを半年ほどやっておりました。 

 すると、なんということでしょう。ワタクシ、月経があるのに排卵すらしていない月もあるという排卵障害も発覚しまして、その次のステップになる「人工授精」を飛ばして「体外受精」をすることになりました。詳しい説明は省きますが、この「人工授精」も女性側が排卵できていることが条件になるので飛ばされました。

(参考)タイミング法、人工授精について

 不妊治療では、この「体外受精」が1番技術の高い治療になるのかと思いきや「体外受精」にも色々なコースがあることを知りました。

 「体外受精」とはざっくり言えば、長い針を女性の陰部から下腹部内に入れて卵巣から卵子を採って(採卵)、シャーレの中で男性から出た精子と受精させて、その受精卵をカテーテルを通して子宮の中に戻す(移植)方法です。

 ここで本題なのですが、「体外受精」はお金がかかるとよく聞きますよね。病院によってピンキリありますが、安いパターンだと採卵から移植まで20万円いきません。でもね、これは薬も使わず受精卵も1個で通院頻度も少ないということが多いのです。このパターンで上手くいく人は少ないです。

 高いパターンだと採卵から移植まで40〜80万円します。これは、薬を使って卵子の数を増やして採卵した後に、受精卵を凍結保存して、ホルモン剤等で身体を整えてから移植するパターン。このパターンが合う人はすぐに妊娠に至ることも多いです。

 「体外受精」の中でも、多くの精子を卵子にふりかけて受精するのを待つ方法と、精子を精選して卵子の中に針で注入して受精させる方法があります。後者は「顕微授精」といって、男性の精子の数や質に問題がある場合や卵子の質が良くなくて確実に受精させたい場合に用いられますが、選べる病院もあります。ほんで、やっぱり後者のほうがお金がかかります。

(参考)英クリニックサイトより引用

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 この「体外受精」が1発で上手くいきゃあラッキーです。お金もそれだけで済みますもんね。ところが上手くいかなかった時、病院によっては更なる検査を勧められることもあります。この検査にもお金がかかります。

 職場の健康診断みたいにサクッと採血して、サクッと結果を出せたらまあ嬉しいんですが、検査の中には1ヶ月かけて子宮の中を整えてから子宮の内容物を採って調べるものもあります。これ、自分の時は麻酔があったので分からないんですが、よっぽど痛みを伴うんでしょうね。私はこの検査に再検査も含めて4ヶ月かけて25万円程を注ぎ込みました。不妊治療に関しては検査も保険が効かずお金がかかります。

(参考)費用について※病院によって違います

 初めて体外受精をした時もお金がかかってびっくりしたのに、妊娠に至らず、検査にもお金をかけて、それでも妊娠に至らず、今現時点で6回目の移植が撃沈になったところです。はい。

 私が通っているクリニックは、かなり薬を使うことで有名らしいのですがその割に良心的な価格だと思います。それでも、これまで200万円程使っていると思います。(2回採卵、6回移植、1回トリオ検査、薬代云々含めて)

 自治体によっては高度不妊治療の助成制度を設けていて、内容は自治体によりますが、私が住んでいるところでは6回までの体外受精なら数万円の助成が出ます。あとは、確定申告で医療費控除が可能ですね。できる範囲で治療費の負担を減らしていますが、私は6回目もダメだったので助成もこれで終わりになるでしょう。確定申告して、少しでも減らさなければ。

 そして、クリニックの治療費だけではなく食事やサプリメント、鍼灸にも気を遣うので、さらにお金がかかります。地味にこれがつらい。

 不妊治療をしている人たちがあんなに大きな声を上げて訴えている理由を少しはお分かりいただけたでしょうか。

 次は何を書こうかな。不妊治療以外のことにしようかなあ。うーん。 

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