薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク プレイ感想

※ 2023/8/28にX(旧:Twitter)に投稿した内容を加筆修正したものです。

普段全面的に攻略サイトに頼りきっているのに何故か薔薇木だけは自力でフルコンプリートした…。
実はずっとプレイしてみたくてリマスターじゃない方のPC版を買ったりはしていたんですけど、私のPCじゃ起動しなかったんですよねー。プレイしたい過去のゲームがPCで動作しないのはエロゲーマーあるあるだよね。


全体の感想

期待していた通り凄く面白かった!!以前に同じシナリオライターさんが担当していた神学校をプレイしたことはあったんですけど、神学校も薔薇木も心理描写が上手くてどのカップリングでも違和感なく成立していたので最後まで楽しめました!
あと人って関わる相手によってまるで性格が違って見えることあるじゃないですか。関わる相手によってそのキャラの違った側面が見えたり印象が大きく変わったする様子を描くのが上手いライターさんだなと思います。
また、ボブゲも一応は恋愛ゲームなので基本的には恋愛関係前提でカップリングが成立することがよくあるけど、恋愛に至らずに関係を深めるようなルートもあってプレイ中は新鮮な気持ちでした。


推しCP(欲張りセット)

⾦⽇・⽕⽊・⽊⽇・⽕⽇・⽊⽔・⽔⽕・⼟⽇
うーん。正直どのCPもよかったし特にこれというものを選べなかった…!これでも絞ったほうなんですよね…。あっでも一番は金日が好きですね!!!要総受けが至高!!!!!


各キャラの感想

好きな順:要≧あずさ>金子≧真弓>土田>水川先生>月村先生
いつも通り例外なく顔が可愛い男が好きですね…。ゲフンゲフンッ…!!


⼀⾒ひ弱な印象で正直眼中になかったんですけど、よく見るとめっっっっちゃ美人だし色っぽいしメスお兄さんっぽくない!?意外にしたたかで勇ましいところもたまんない。結婚してくれ。

月村先生
正直月村先生に関しては感想を述べにくい。これTwitterにあげた感想にも書いてはいるけど、要が話した体験談や価値観から世界の捉え方や感じ方を学んでいたというか自分の中に取り入れていたという話でなんか子供みたいな人だなという印象が強かった。
薔薇木をプレイした人はこの人の事を異常だと思う人は多そうだけど個人的にはそうは思わなかったなー。それよりかは物事を自分の物差しで解釈しない、目の前に転がった事実を捻じ曲げたりせずにありのままに受け取れる人だなという印象だった。

あずにゃん
素直で良くも悪くも子供っぽくて、それがあずさの純粋さをより一層引き立てていて、こういう純粋さって大人になればなるほど失っていくものだと思っているから余計に尊く感じてしまうんだよね。いつもでもそのままの君でいてくれ…。

水川先生
実は第一印象ではこの人推しだった。だってメスお兄さんっぽいもんね…フンッフンッ!ただ同時に攻めっぽさもあってnot for meなんですよね…。や、水川先生自体は好きなんですけどね…。
⼈が良くお節介を焼きたがる明るくて優しい⼈。茶⽬っ気があって⼦供っぽい部分もあり普段は賑やかな⼈なのに、時折見せる薄暗い寂しそうな表情が⾊っぽいです。

真弓
なんで!!!!私は!!!!こんなに!!!真弓のことが!!!!好きなんだ!!!!!!!!
すんごい美人なのに謎の総攻め臭が凄まじすぎて…うん…たまらん…。
誰かに受け入れられたい気持ちと拒絶されたくない気持ちと猜疑心とでぐちゃぐちゃでアンバランスな内面が綺麗です。好き。

金子
金子に抗えなかった私を赦して…(チョロい)。いかにも腐女子が好きそうだし絶対一番人気じゃん!!!!私は!絶対に!釣られないぞ!状態から即落ち2コマでハマッてた(チョロい)。しかも顔も良いしね(チョロい)。意外とヘタレな薔薇木一のおもしれー男。

土田
プロローグで童貞ムーヴをブチかましていたのに実は非童貞なのは許されない。要の正妻。非童貞はマジで許されないけど、そのマイナス面を補えるほど性格が良い。人間できている。土田って他人の事情に深入りしない優しさがあっていいんですよね。なんでもかんでも設えてることが長期的に見て相手のためにならないことを理解しているので好き。


各CP(純愛ルートのみ)の感想

月村先生×要も書こうとしたけど月村先生ルートは存在しないと思っているので書きません!!PS2版はあるみたいだからそっちプレイしたら書くかも。

日&火
要への恋心を胸がふわふわだとか温かいとか言っちゃうあずにゃんが可愛いよね…。誤解から要を軽蔑していたあずさと要が不器用ながらも徐々に親しくなっていく過程がほっこり温かくて本当に好きです。お人よしな要をなんだかんだ心配して説教するのがなんだか可愛い。要や真弓との関わりから、自分が如何に他人を慮らずに自分から見える視野の中でのみ生きていたかを自覚して、人に思いやりを持って接しようと努力するあずにゃんが愛しいです。

日&水
2人の間に死んだ月村先生を挟んで面影を偲ぼうとしているし要は学校に行くことを諦めているし、それぞれ自分の人生を歩むというより月村先生に依存しているように見えて何とも言えない気持ちになった。月村先生に対する悔恨の念に駆られて、水川先生に月村先生の面影を重ねて抱き合っているのが虚しくもあるしなによりも切ないです。

日&木
仲間かもしれないという期待を裏切られたと感じたり、自分にはないものを持っている要を憎み妬ましがる一方で、お節介してくる要に助けて欲しいと思っている真弓が余りにも複雑すぎる。要も真弓も互いに理想の相手を押し付けて独りよがりな期待を持っていたからこそ、すれ違って関係が悪化していく描写がリアルでした。期待するだけでは何も変わらないし、自分を変えることができるのはいつだって自分であるというメッセージが伝わってきました。正直凄く好きなルートですね。

日&金
このルートの要は可愛い。可愛すぎる。金子に揶揄われてわなわなしたり笑ったり、表情がコロコロ変わる要が本当に素敵なんですよね。要が喜怒哀楽豊かでキラキラしていてたまらん。好き。
あれだけダル絡みしていた要を段々本気で好きになっていく金子も良いし、本気だからこそ要に頭が上がらなそうな感じが好きです。

日&土
王道、だがそれがいい。
互いを想い合うが故にすれ違いながらも徐々に距離が近づいていく丁寧な描写は読みごたえがありました。
不愛想で無口で何を考えているか分からない土田の、その不器用さの裏に隠された優しさや要への想いには胸を打たれます。
(要総受け宗派の人間だけど要×土田も癖です。)

火&水
なんか…シナリオが好きなんだよね…その①。
自信があって自己肯定感も高そうなあずにゃんが実は生まれてきたことを恨んでしまうぐらいには自己肯定感が低いのが意外たっだし、その普段と本心とのギャップが凄まじすぎた。性行為の末に生まれてきた自分や性欲に対する嫌悪感で苦しんでいたあずにゃんが自分の存在を受け入れていく過程がいいよね…。

火&木
互いに過去のトラウマを打ち明けて自分には見えない他人の心の影の存在に初めて気付けたことで、誰かの事情を慮り人を思いやれるようになる精神的に成長していくストーリーが好き。精神的に子どもだったあずさと真弓が精神的に成長するにつれて、自分自身の人生に責任を持とうと未来に向き合う姿には感動します。

火&金
あずさが金子に憧れているようでいて実は金子の方があずさの素直でひたむきな姿に憧れているんじゃないかと思った。どれだけ嫌な部分を見せつけてもしがみついてくる一途さに絆されているし、嫌な部分を見ても好きだと言ってくれるあずさに救われているように見えました。

火&土
嘘をつくのが苦手な土田と嘘でも素直に信じるあずさの組み合わせ、見ていて和みます。あずさを弟と重ねて微笑ましく思う土田も、あずさの突飛な言動に声を張り上げる土田もどちらも好き。秋田の言葉をまんまと信じてまんまと土田と上手くいっているのが面白かった笑。

水&木
なんか…シナリオが好きなんだよね…その②。
生い立ちや様々な顔を持つ真弓に興味を持ちながらも気にかけてしまう水川先生と、そんな水川先生を信じて一歩踏み出そうとする真弓の関係性が本当に好きです。水川先生の優しさと真弓の陰のあるしっとりとした様が交じり合って物語全体に神秘的な雰囲気が漂っているのも好き。
誰かに気付いてほしい、気にかけて欲しいと思っている反面、汚い自分を受け入れられないかもしれないと臆病になっている様子が水川先生に謎掛けをする行動に表れていて胸がつまりそうな気持ちになります。

水&金
好きな作家を盲目的に崇拝しすぎて、目の前にいるその人が盲目的になっている相手だと最後まで気付かない金子が面白過ぎる笑
水川先生の方が一枚上手なのに金子はプライドが高いからどこまでも張り合おうとするし、水川先生は水川先生で金子の過去の発言をいつまでも根に持って隙あらば揚げ足をとるし、子供っぽく言い合える関係性が好きでした。

水&土
怠慢な水川先生に辛辣な態度を取りながらもなんだかんだ世話を焼く土田が面白過ぎるw。他のキャラとの関係では頼りになったり揶揄ったりする水川先生は、土田に対しては甘えているような言動をとっているのが良いし、その一方で、寂しげで放っておいたらいつの間にか消え入りそうな危なげな雰囲気があり切なくなります。長い付き合いの中でずっと言えなかった好きという言葉には、何よりも重みを感じました。

木&金
成り行きで真弓のトラウマを知ってしまったのに最後まで面倒を見る金子がすっごく優しいんだよね。いっそのこと開き直ればいいという考えが金子らしいし、その大胆さやずけずけと物を言う遠慮なさが却って真弓を救っているのが本当に好き。罵倒されて満面の笑みを浮かべる金子が可愛いし、なんだかんだいって大人になっても一緒にいるのがケンカップルみがあって良い。

木&土
土田に対する感想にも書いたけど、相手のためにと設えることを優しさとはき違えていない土田が好きだし、真弓が自分に依存しないようにと根気よく真弓と向き合っているのがいいよね。土田の優しさに支えられて自律していく真弓が凄く好きだし、土田が持つ優しさの色形が一番に垣間見れるという意味でも好きです。

金&土
金子が泥臭い努力家ということが知れる良エピソード。
土田の要に対する好意を尊重して好きな気持ちを伝えない金子がしおらしくて切なくなります。金子が一方通行の想いを持ち続けているように見えて、土田も金子のことを秀才の切れ者だと一目置きつつも無理してないかと慮っている関係性がいいよね。同級生の前ではスマートな秀才の金子の努力を認めているところも好きです。


おまけ

Twitterにあげていた方の感想です。