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良い子(いいこ)って何だろう…

こんにちは。
ふぅ〜、ついつい
暑い、暑いと口にしてしまいます。

先日読み終えた
寺地はるなさんの小説『わたしの良い子』

好感を持っている作家さんのお一人で、
これまでにもたくさん読み終えています。
この小説は実の妹が産んだ息子を姉が育てていく中で起こる
様々な出来事や心の動きが描かれています。

保育園児から小学生になる妹の息子の朔(さく)。
育てる伯母の椿さんを中心に物語が展開していく。
椿さんの人との距離の取り方。接し方。朔への向き合い方。
妹への想いなど、素敵だなぁ。子育て中の人にもオススメの 一冊。
寺地はるなさんの言葉選びは好きです。
https://twitter.com/eri450121/status/1550122303559995393

印象に残った文章を一部載せます。

”他人から言われることを、
いちいちまともに受け止めていたら、
きりがない。
聞き流すほいうがいい時もいっぱいある。
けれども聞き流したつもりの言葉は
いつのまにか澱(おり)のように
溜まっていくし、なにかささいなきっかけで
湧き上がってきて、心を苦しめる。”

”生きてほしい。勉強ができたほうがいいとか、
周りとうまくやってほしいとか、朔に願うことは山ほど
あるけれでも、その根源をつきつめると、結局そこに
辿りつくのだった。
わたしは、朔に生きてほしい。「良い子」じゃなくなっていい。
ただこの世界を生き延びてほしい。ただ、それだけ。”

”「こうしたらこう育つ」なんて明確なルールがあるわけじゃない。
子どもと相対する時は、いつだって手さぐりだ。
たぶん誰もが「どうしよう」とか「わからない」とか「もういやだ」とか、
そんな気持ちを腕いっぱいに抱えて歩いている。後戻りができないことを
みんな知っている。だから、進むしかない。

今となっては成人した私の2人の息子たち。
ほどよく成長していると自負しています。
子育てのやり直しはきかないし、
やってしまったなぁと思う数々の出来事。
母としても初めての体験でしたから。
今ならわかるって事が出てきています。

条件付きでなく、存在そのものを認めていこう。
みんな、いーこ、いーこ(^^)


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