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【#3】私の初恋がヒル魔妖一の時点で拗らせてる。


初恋相手のことをよく思い出してほしい。
同級生でもアイドルでもアニメや漫画のキャラクターでもいい。
今でも好きになる相手は、その初恋相手と似ているところが多いのではないだろうか。

私の場合は、漫画「アイシールド21」に出てくるヒル魔妖一だ。
「アイシールド21」とは、高校アメフト部のスポ根&青春漫画である。
そこに出てくる、トリッキーでアウトローなヒル魔に、当時小学生の私は恋をした。

まずは見た目。
高校生であるにもかかわらず、金髪で髪の毛はツンツン。耳には沢山のピアス。
常に拳銃やらライフルやらを持ち歩いており、
あらゆる人の秘密を握り、拳銃や秘密をネタに人々を脅迫する、なんとも人畜有害な高校生である。

だがその独特な見た目に、小学生だった私は、
型にハマらない上にハメさせないってカッコいい!
と思っていた。
もうこの時点で私の好みは、王道キラキラ王子様系から外れてしまった。

そんな見た目アウトローなヒル魔だが、
アメフトが好きで、級友栗田をクリスマスボウル(高校野球でいう甲子園)に連れて行くという約束を果たすために努力する。
自分自身アメフトの才能がないと気付くと、色んな手を使って才能ある人を仲間にし、チームのスキルを上げていく。
誰よりも陰で努力し不満も弱音も吐かず、誰よりも仲間を信じる。

この、見た目や言動に反して陰では努力家・仲間想いという人に私は弱い。
そういう人を見つけると私はつい好きになってしまう。

自分の好きなタイプを分かっていることはいいことなのだが、このタイプは他人に努力や傷付き苦しみもがいた跡を見せない。
そのためこちら側には何も伝わってこない。
ただの見た目や言動がトリッキーで何考えてるか分からない人と認識してしまう。
私が余程の嗅覚を持って、長期間に渡り相手と接しない限り、私の好きなタイプだ!と気付かない。

このタイプの人と現実世界で出会うには、相当な嗅覚と時間が必要になるので諦め、結局は世間一般で言う「普通の人」を探そうとするのだが、普通の人はやはり普通なので、少し物足りなく感じる。
(結婚するなら、普通の人がいいということには気付いている…)

結論:私は、食べログ高評価のお店に連れて行ってくれる人よりも、自分で開拓して発見した、見た目ボロくても美味しいお店に連れて行ってくれる人の方が好きなのだ。
だが実際、街コンやら合コンやらで出会う人は食べログ派が多い。
そして彼らと出会う度に、違うんだよなーと思い、ますます拗らせる。

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