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麦藁手仕事の魅力(過去のメルマガより)

こんにちは!
今月はヒンメリ②コースの撮影を進めています。とても盛りだくさんの内容になっていますので、4月のアップまで楽しみにお待ちいただけたら幸いです♪

さて、昨年から、1,2カ月に一度、メルマガを配信させていただいています。対面レッスンのスケジュールをお知らせするのと同時に、コラム”麦藁手仕事の魅力”も掲載させていただいています。

せっかくですので、過去のメルマガから、こちらにも転載させていただきますね。

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©forest_chimney


麦藁の手仕事は、麦を生産する世界各国で受け継がれてきました。日本では江戸時代に流行しましたが、現在では全国でも2か所ほどに残るばかりとなり、一般には馴染みのない手仕事です。

私は国内の麦藁手仕事にも興味はありつつ、主に欧州の麦藁手仕事を広める活動をしています。


日本でもフィンランドの「ヒンメリ」は聞いたことがある方が増えていますが、ストロースター(星形のオーナメント)や麦編み(ストローオーナメント)はほとんどの方が触れたことのないもの。

私がそんな麦藁手仕事を広めたいと思ったのは、”たくさんの魅力にあふれているから”に他なりません。


ストロースターから始まった私のストローライフ(笑)ですが、知れば知るほど、奥深い麦わら仕事にどっぷりはまってきました。先に始めたオンライン教室でも、「ここまで麦わらにはまるとは思わなかった」とお声もいただいています。そんな風に、人を惹きつけるものがあると私は感じています。


そんな”麦藁手仕事の魅力”について、このメルマガで何回かに分けてご紹介していきたいと思っています。


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©forest_chimney

麦藁手仕事の魅力を語るにあたって、まず挙げなければと思うのは、穀物と人間との強い結びつきです。ヨーロッパではライ麦や小麦、日本などアジアでは稲が主食として長い間作られてきました。世界各国で、主食となる穀物は神事に用いられ、その藁は神聖なものとして扱われてきました。

例えば、ヨーロッパでは麦のストローの中には精霊が宿っていると信じられ、イギリスでは秋の収穫の最後の束でコーンドリーと呼ばれる人形を作って、冬の間の精霊の宿としていました。春になるとその人形を畑に戻し、精霊が畑に帰れるようにしたのです。精霊は五穀豊穣をもたらしてくれる大切な存在でした。

また、ヒンメリは太陽神の誕生を祝うフィンランドの冬至のお祭りに使われていました。フィンランドでは太陽の明暗が季節によって非常に大きな影響を持っており、”天”を表すヒンメリは回転すればするほど幸福をもたらすとされています。

日本ではどうでしょうか?稲わらは神社や神棚のしめ縄、お正月飾りなどの縁起物に今でも使われています。神様を大切にお迎えし、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などの幸せを願って飾られるものですね。(私はしめ縄がスパイラル・回転していることもとても興味深く思っています。)

このように、藁の手仕事は世界各国で幸せを願って作られてきたものです。
そのあたたかい思いが、素朴な藁という素材と一緒になって、美しさとあたたかみのある手仕事を受け継いできたのですね。

そういったことも思い起こしながら麦藁手仕事をすると、より作品への愛着が湧きますし、魅力が増しますよね(^^)

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まずは2回分、シェアさせていただきました。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
また続きも掲載させていただきますね(^^)/

対面レッスン生徒様作品 ©forest_chimney 

あたたかいお気持ち、とても嬉しいです。活動の原動力(珈琲や自分のメンテナンス)にさせていただきます! ※麦藁の普及については、一旦「BASE」にて各種麦藁を取り揃えましたので、活動終了としました。今後はSeedingSchoolの各教室にて育て、普及することを目指します。