素人が完全な独断と偏見と個人の想い出をもとに選んだクラシックの名曲
緊急事態宣言が解除されたものの、在宅勤務は続いています。
クラシックを流しながら仕事をされている方も多いのではないでしょうか?
あるいは、通勤電車が以前よりストレスで、何か癒される、あるいはテンションの上がる曲をお探しの方もいらっしゃるでしょうか。
音楽の知識は何もない私の、完全なる独断と偏見によるクラシック名曲5選です。本当は10選にするつもりだったのですが、6位以下って(専門家の方のならともかく)面白味ないかなと思ってやめました。
定番曲とはいえ、かなり(個人的な)思い入れを込めて書いていますので、改めてご興味を持っていただけると嬉しいです☺︎
第5位 無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 (J.S.バッハ)
小川糸さんの「ライオンのおやつ」という小説をきっかけに知った曲です。
こちら、第1番から第6番まであり、アルバムを購入したところ36曲で2時間29分もありました!チェロの音が堪能できますね。
第6番までしっかり聴くのは難しいかもしれませんが、第1番だけでもとっても素敵な曲です。
小説のイメージに合うという意味で、マリア・クリーゲルさんの演奏がお気に入りですが、演奏者によって曲の雰囲気が全く異なる印象でした。
マリア・クリーゲルさんのチェロの音は、他の方の演奏と比べるとかなり重厚感があるのですが、その分厳かな雰囲気があるのが魅力。
チェロの音だけが響いているせいか、朝の始まりのような清々しさも感じられます。
物悲しいようでいて、希望に溢れてもいるような、なんとも不思議な音色です。
休日の朝に聴きたい曲です。
「この曲知ってるよ」という方もぜひ、マリアさんの演奏で聴いていただきたいです!そして、他にもオススメの演奏家がいらしたら教えていただきたいです。
第4位 交響曲第9番ニ短調 (ベートーヴェン)
第九です。
お正月の合唱が有名ですが、結構長い曲なんです。
各楽章の雰囲気が全く異なるので、「一つの曲なのに、こんなに違う雰囲気で良いんだ!」というのが素直な感想。
私は、第二楽章がなんだかカッコよくて好きです。イケメン騎士みたいなんです。
ヴァイオリンの軽快なリズムで、騎士というより、もはや剣だけがヒラリヒラリと舞っているかのよう。
有名な合唱部分しかご存知ない方には、ぜひ一度聴いていただきたいです。
でも、やっぱり一番気分が盛り上がるのは「合唱」でしょうか。
なんて言ってるか分からないけど、なんだか元気が湧いてきますね。
この曲は、長いせいもあって、なかなか聴き比べてお気に入りを見つけるところまで行っていないのですが、多分指揮者や楽団によって違いがあるのだろうなと思います。
こちらのアルバムはオトマール・スウィトナーという指揮者のもので、Amazonの口コミでとても高評価なので、私も聴いてみたいです。
第3位 モーツァルトの曲
「なんじゃそりゃ」という感じですが、一曲に絞れない!
モーツァルトの曲は、耳にするとどれも特別な曲のように感じて、彼の曲の中ですら順位をつけられないのです。
いわゆる「トルコ行進曲」も好きだし、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も定番中の定番だけど聴けば聴くほど構成の素晴らしさに悶絶するし、有名な交響曲の数々、「レクイエム」などなど挙げだすとキリがない。
そしてどれも、「4位以下にはしたくない!」んですよね。
モーツァルトは、映画や舞台で描かれたキャラクターのイメージが刷り込まれていることもあり、その先入観を完全になくして曲を聴くことは難しいのですが、長調の曲も短調の曲も、ピアノ曲も交響曲も、どれもとても自由で軽やかな印象を受けます。
聴いていると、こちらの頭もほぐれて、柔軟な考え方ができるような気がする。
クラシック名曲集に必ず1曲は彼の曲が入っているでしょうから、まずはお手元の1曲をじっくり聴いていただきたいです。
下のアルバムは、モーツァルトといえば・・・という曲がほぼ網羅されていてお値段も安いので、ちょっと聞いてみたいという方にオススメかなと思います。
第2位 献呈 (リスト)
大好きです!
この曲は、絶対ユンディ・リさんの演奏がオススメ!
全世界の人に聴いていただきたい!
ユンディ・リ さんの演奏を聴いていると、木漏れ日が射し込む深い緑の中を流れる川が思い浮かびます。
前半は、まだ水量も少なくて穏やかな川のイメージなので、どちらかというと木々の緑や太陽の光をより感じる。
後半になると川幅も少し広がり、水の勢いもまして、もう水が「わあ〜い!!」と跳ねているようです。魚もいるかも。
自然の生命力を感じます。
最後はまた穏やかな流れになり、もうすぐ海かしら?と思ったり。
良いわ〜。大好きです。
と言っても、この曲、元はシューマンが結婚式前夜に妻に捧げた歌曲です。
それをリストがアレンジしたものなので、本来は全く川感はないもの。
川は完全に私のイメージなのですが、こんな風に、映像や色などのイメージが湧く曲は聴いていて楽しく、お気に入りの一曲になりますね。
この曲は、他のピアニストだとテンポや緩急が全く違うので、聴き比べるのもまた面白いですよ。
ちなみに、この曲が入っているアルバムは、「ラ・カンパネラ」や「愛の夢」など、リストの名曲がおさめられており、オススメです。
第1位 カノン (パッヘルベル)
あまりに有名で定番曲すぎて、「これが1位?」と思われるかもしれませんが、これが1位です。
私が聴いているのは、巨匠カラヤンの「グレイテスト・ヒッツ」に収録されているベルリンフィルのものです。
他の演奏も聴きましたが、やはり私にはこれが一番。
テンポもゆっくり安定しているのが好きです。
カノンは小学校か中学校の音楽の時間に初めて聴き、その後も何度も耳にしていたはずですが、その素晴らしさにハッとなったのは大人になってからでした。
少し気持ちが沈んでいた夜、家に向かうバスの中でぼーっとしていたときにイヤホンから流れてきたのがパッヘルベルのカノン。
冒頭の低音(オスティナート・バスというそうです)になんとも言えない温かみを感じ、涙が出てきました。
その後に続くヴァイオリンの旋律がとても澄んでいて、心の中の重たいモヤモヤがふわ〜っと消えていくようでした。
だんだん旋律が華やかになり、一番有名なパートに移行していくのですが、この、歌でいうところの「サビ」の部分の繰り返しが、なんだか私を一生懸命励ましてくれているような気がして、ここで二度泣き。
その後、再びゆったりした旋律に移行していき、ラストに向かうのですが、それまでは背後に控えていた妖精さんが前に出てきて、より広い場所にいざなってくれるような・・・
視界が開ける感覚を味わえます。
これも全世界の人に聴いていただきたい!
クラシックは苦手〜な方も、カノンだけのものもあるのでぜひ✨
ちなみに、実は「カノン」の次に「ジーグ」という楽章があり、2楽章で1曲らしい。
この記事を書くために色々調べていて初めて知りました。
CDにジーグは収録されていなかったのかな。それともカノンのトラックばかり聴いていたから気づかなかったか・・・。
でも、こんな風に、もう十分知っていたつもりでも新しい発見があるところが、クラシックの面白いところかもしれません。
まとめ
定番中の定番という曲ばかりですが、私自身が本当に素晴らしいなと思う曲をご紹介しました。
ある曲の良さに気づいた瞬間というのは、生まれたてのヒヨコ状態。
一番最初に触れたものを親だと思い込み、その後他の演奏を聞いても、最初に触れたものが最高だと思ってしまうものかもしれません。
ですから、同じ曲でも、人それぞれ最高と思う演奏は違うはず。
心に響いたときが、あなたとその音楽の本当の出会いの瞬間なのでしょう✨
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